はじめに

音声ユーザーは、操作のほとんど(または全て)を、キーボードで行なうため、キーボードの使い勝手は、大事な問題です。
例えば、このキーは、ここではなくこの辺にあった方が、入力や操作が効率的になるのに、という不満を覚えたことはありませんか。
また、価格や性能が、自分の希望にピッタリ合ったので、新しいノートパソコンを購入したけれど、キーボードの配列が気に入らない。デスクトップ用のキーボードを選んでいて、キータッチがすごく気に入ったんだけど、キー配列がちょっっと……というような経験をお持ちの方は、少なくないと思います。

そんな時に、便利なソフトがあります。「ChangeKey」という、キーボードのキー配置を入れ替えることの出来るソフトです。
「ChangeKey」の特長は、常駐しないことと、キーボードで操作が可能なことです(少し手間はかかりますが…)。
この種のソフトで、キーボードで操作出来るものは少ない(ほとんど無い)ので、キーの配置に不満のある方には、おすすめのソフトです。

注意 1:
FNキーや Windowsキー・Applicationキーなど、配置を変更できないキーもあります。これは機種によっても違いがあるかもしれませんが、あらかじめご留意下さい。

注意 2:
私はこのソフトを、3年以上使い続けています。その間、二代のノートパソコンと、数台のデスクトップ用のキーボードのキー配置を、このソフトで変更してきました。
これまで全く不具合は経験していませんが、このソフトは、間接的にレジストリのキーマップ(キー配列)を書き替えます。そのため、機種や操作の仕方によっては、思わぬ不具合を起こす可能性があります。
使用にあたっては、慎重に、そして自己責任のもとに操作なさって下さい。また、自信のない初心者の方は、経験を積んだ中級以上のユーザーのサポートを得て使用するようにして下さい。

実践パソコン環境

Windows7 Pro 32bit SP1 + PC-Talker7 2.11
WindowsXP SP3 + PC-Talker XP 2.07

ソフトの概要

ソフト名 ChangeKey チェンジキー
動作OS Windows XP/2000/NT
※Windows7 32bit/64bitで動作確認済み
種別 フリーソフト
作者 Satoshi 様
公式サイト: Satoshi村 http://satoshi.web5.jp/
※ただし、上記のページにはソフトに関する
記述やリンクが見当たらないようです。
必要なランタイム なし

入手とインストール・アンインストール

公式サイトからのダウンロードのリンクが見つからないため、「Vector」の紹介ページとダウンロードのページを掲載しておきます。

Change Key キーボードのキーを変更の詳細情報 : Vector ソフトを探す!
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se214366.html

Change Key キーボードのキーを変更のダウンロード : Vector ソフトを探す!
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/util/se214366.html

※「Vector」から入手できるのは、「v1.40」です。最新のバージョン「v1.50」は、「窓の杜」からダウンロード出来ます。
v1.40 → v1.50 の変更点は、会社のパソコンなどで、管理者権限を取得出来ない場合に対処したもので、プログラム自体の内容は変更されていないようです。

窓の杜 - Change Key
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/hardcust/keyboard/changekey.html

インストールと起動

インストール作業は必要ありません。 ダウンロードした圧縮ファイルを、適当な場所に解凍するだけです。

展開したフォルダ内の実行ファイル「ChgKey.exe」を実行します。
※Windows7では、「管理者として実行」することが必要です。 「管理者として実行」する手順は、以下のとおりです。
Explorerで「ChgKey.exe」にカーソルを合わせて、Applicationキー またはShiftキー+F10キーを押してコンテキストメニューを開きます。
上下矢印キーで「管理者として実行」を選んで Enterキーを押します。

アンインストール

解凍して出来たファイルを、フォルダごと削除します。ただし、この時、プログラムを起動して、メニューから「リセット」を実行して、キー配置を初期化してからアンインストールするように注意して下さい。

リセットを忘れてアンインストールしてしまった場合は、レジストリを手作業で編集することになります。その際の操作については、同梱の「readme」ファイルに記載されています。

操作

■変更したいキー(変更前のキー)を指定する

1.「ChangeKey」を起動すると、最初は、変更したいキーを指定する画面です。
ここでは、例として、カタカナ/ひらがなキーを右Altキーに変更することにします。

2.この画面で、Tabキーを押していくと、キーボードの左上(Escキー)から 順番にキー名を読み上げていきます。 目的のキーの所で、Spaceキーを押します。
この例の場合では、カタカナ/ひらがなと読む所まで移動します。

※PageDownキーを押すと 10個先のキーへ、PageUpキーを押すと 10個前のキーへジャンプします。

■変更後のキーを指定する

3.変更したいキーの所でSpaceキーを押すと、変更後のキーを指定する画面に切り替わります。
同様の手順で、Tabキーで移動しながら、変更したいキー(変更後のキー)の所で Spaceキーを押します。
※例に挙げている Altキーは左右 ふたつあります。Alt 右 と読む所です。

4.再び 変更前のキー配列、つまり変更したいキーを指定する画面に戻ります。
他にも変更したいキーがあれば、必要なだけ、一連の作業を繰り返します。

■設定をファイルに保存する

5.上記の作業が終わったら、Altキーでメニューを開き、右矢印キーで「ファイル」に移動します。
下矢印キーで「ファイルに保存」を選んでEnterキーを押します。 ダイアログボックスが現れますので、適当な名前を付けて「保存」のボタンを押します。
変更後のキーマップが設定ファイルに保存されます。

※この作業は必須ではありませんが、保存しておくと、あとで役に立つことがあります。

■変更したキー配列を反映させる

6.Altキーでメニューを開き、下矢印キーを押して、「現在の設定内容で登録します」でEnterキーを押します。
Windowsの再起動を促すメッセージが現れますので、「はい」のボタンを押します。
Windowsが再起動すると、変更したキー配列が適用されています。

■変更したキー配列を元に戻す

変更したキー配列を元に戻し、初期状態にしたい時は、「ChangeKeyを起動して、Altキーでメニューを開き、「リセット」メニューに移動します。
下矢印キーで「初期状態に戻す」を選んでEnterキーを押します。

次に、Altキーでメニューを開き、下矢印キーで「現在の設定内容で登録します」でEnterキーを押します。
Windowsの再起動を促すメッセージが現れますので、「はい」のボタンを押します。
Windowsが再起動すると、キー配列が変更前の状態(初期状態)に戻っています。

■作業を途中でキャンセルする

作業を途中で中止して終了したい時は、Altキー+F4キーを押します。

本文 ここまで