はじめに

このページでは、音声とキーボードで操作できるファイル変換ソフトを2本 紹介します。

以前のこのページでは、
動画 → 音声 = Pazera Free Audio Extractor
音声 → 音声 = Switch
動画 → 動画 = Prism
という3本のソフトを紹介していたのですが、「Switch」「Prism」の2本のソフトは、無料版のまま使用するのが難しくなってきたため、代替えのソフトを探していました。
そうして見つけたのが、今回 紹介する「Oxelon Media Converter」です。
このソフト1本あれば、動画 → 動画、動画 → 音声、音声 → 音声 の変換が全て間に合うという優秀なソフトです。

※ただし、「Pazera Free Audio Extractor」は、その操作の簡便さゆえ、今回も残すことにしました。

実践パソコン環境

Windows 10 Home 64bit Version 1909
PC-Talker 10 Version 1.37
(2020年7月現在)

動画 → 動画 動画 → 音声 音声 → 音声
Oxelon Media Converter

ソフトの概要

ソフト名 Oxelon Media Converter
動作OS Windows 98/ Me/ 2000/ XP/ Vista
※Windows 10 64ビット版で動作確認済
種別 フリーソフト
作者 Oxelon 様
最終更新日 2009年3月20日
公式サイト: Oxelon
対応している
ファイル形式(抜粋)
動画:
AVI / FLV / MP4 / M4V / VOB / DVD / MPEG1 / MPEG2 PS / MPEG2 TS / WMV / ASF / MKV / OGM / OGG / M1V / M2V / DV / MOV / RM / SWF / 3GP / 3G2 / H.261 / H.263 / FFM / PSP / SVCD MPEG2 / VCD MPEG1 / YUV4MPEG / RAW YUV / Y4M / NUT / GIF アニメ
音声:
MP3 / WAV / OGG / AAC / AC3 / APE / FLAC / M4A / MP4 / WV / TTA / WMA / AIFF / AU / AMR / MMF / MP2 / VOC / RAW 等。 
(注:入力 or 出力 のみ対応のものもあります) 
必要なランタイム 特に無し
ただし、「Oxelon Media Plugins」を、本体の「Converter」の後にインストールすることが必要です。
「Plugins」には、MPEG-4/ AC3/ AAC /Quicktime 等の、重要なコーデックが含まれていますので、必ずインストールしてください。

ダウンロードとインストール

ダウンロード

(別ウィンドウで開きます)Oxelon Media Converter - Free
にアクセスします。

次の二つのファイルを、リンクからダウンロードして保存します。

download_converter 3.2MB (プログラム本体)
download_plugins 1.4MB (コーデックを追加するプログラム)

インストール

@先ほどダウンロードした「oxelonmedia.exe」を実行します。

Aインストーラは英語表記ですが、「Next」ボタンを押して進めていって問題ありません。
途中で怪しげな抱き合わせソフトのインストールを促すようなことはありません。

B最後の画面までいったら、「Finish」ボタンを押して、本体のインストール完了です。

C本体の「Oxelon Media Converter」のインストールが終ったら、スタートメニューからソフトを起動します。
すると、「Oxelon Media Plugins」のダウンロード&インストールを促すダイアログボックスが表示され、ブラウザが起動します。

Dダイアログボックスとブラウザを閉じてから、先ほどダウンロードしておいた「oxelonplugins.exe」を実行してインストールします。
こちらも、「Next」のボタンを押していき、最後に「Finish」のボタンを押して、インストール完了です。

アンインストール

「設定」 → 「プログラムと機能」からアンインストールしてください。

起動と終了

起動

スタートメニューとデスクトップにショートカットが作成されますので、そこから起動します。
*注:ネットの古い紹介記事の中に、「Explorerの右クリックメニューから起動できる」と書いてありますが、64ビット版OSでは、右クリックメニューは表示されません。
また、「送る」メニューにショートカットを登録しても、ファイルを読み込んだ状態では起動することができません。

終了

Altキー + F4キーを押して終了させます。

変換の操作

このソフトには、Altメニューやコンテキストメニューはありません。
Tabキーでウィンドウ内の部品(ボタンやリスト)を移動して操作します。

*注:ネット上で紹介されている「日本語化パッチ」を適用すると、部品名などが日本語化されますが、このページでは、オリジナルの英語版のままで説明していきます。
それほど難しい英語は出てきませんし、日本語化パッチを適用すると、時に不具合を起こすことがあるためです。

ここでは例として、「sample.flv」というファイルを、mp4 ファイルに変換することとして説明していきます。

「Oxelon Media Converter」を起動すると、最初は、
Oxelon Media Converter v1.1 のコンボボックス 3GP2 (.3g2)
という、変換後のファイル形式を選択するコンボボックスにフォーカスが合っています。
上下矢印キーで「MP4 (.mp4)」という項目を選択します。
※一般的には、変換したいファイルを追加してから、変換後のファイル形式を選択するソフトが多いのですが、このソフトの場合は、ここから操作を始める方が効率的です。

Video Codec MPEG4 … コンボボックス

ここは、変換後のファイル形式を指定すると、自動的に動画コーデック(変換に使用するプログラム)が選択され表示されます。
したがって、ここは操作する必要はありません。

Oxelon Media Converter v1.1 のコンボボックス AAC

ここは、変換後のファイル形式を指定すると、自動的に音声コーデック(変換に使用するプログラム)が選択され表示されます。
したがって、ここは操作する必要はありません。

Settings

「Oxelon Media Converter」の各種設定のダイアログを開きます。
※設定の内容については、この後の項目で説明しています。

Select the path for saving

変換したファイルを、どこのフォルダに出力するかを表示するエディットボックスです。
次の「Browse」ボタンを押して設定します。
一度 設定すると、次回からは、設定したフォルダ名が表示されます。

Browse...

このボタンを押すと、出力先のフォルダを選択するためのダイアログボックスが表示されます。
フォルダを選択して、「OK」ボタンを押します。

Conversion

変換開始のボタンです。このボタンを押すと、変換が開始されます。

Oxelon Media Converter v1.1 一覧項目

変換対象のファイルの一覧のリストビューです。 上下矢印キーで選択します。

●このリストビューの各項目は、上下矢印キー、または Shiftキーを押すと、内容と状況を知ることが出来ます。

変換前(ファイルが追加された状態)〜変換中
 ↓
x File Name: sample.flv Time: 00:04:57 Size: 36 MB Status: Ready

変換完了後
 ↓
x File Name: sample.flv Time: 00:04:57 Size: 36 MB New Size: 34 MB Status: Completed

何らかの理由でエラーになった時
 ↓
x File Name: sample.flv Time: 00:04:57 Size: 24 MB Status: Error

Add Files

変換したいファイルを追加するためのボタンです。
このボタンを押すと、ファイルを開くダイアログボックスが表示されますので、変換したいファイルを選択して、「開く」ボタンを押します。
すると、上記のリストビューに、追加したファイルの一覧が表示されます。

Remove

いったん追加したファイルを、リストから削除するためのボタンです。
リストビューで削除したいファイルを選択してから、このボタンを押します。

Remove All

いったん追加した全てのファイルを、リストから削除するためのボタンです。

Up

ファイルをリストの一つ上に移動するためのボタンです。 変換される順番が変わります。

Down

ファイルをリストの一つ下に移動するためのボタンです。 変換される順番が変わります。

●その他の項目

ここから先の項目は、動画や音声の変換について詳しいユーザー向けの設定項目です。
この部分にはさわららくても、変換処理に支障はありません。

Channels Stereo
Sampling
rate 44100
Frames/second 800
Bitrate (kbits/sec) 25
Bitrate
(kbits/sec) 192

設定

「Settings」のボタンを押して、設定のダイアログボックスを開きます。
Tabキーで各項目を移動しながら設定していってください。

Settings のエディット 5

同時に処理するファイルの数を設定するボックスですが、私は初期値の5のままで使っています。
あまり数を多くすると、時間がかかって仕方がありませんので。

Always stay on top of all windows

「Oxelon Media Converter」のウィンドウを、常に最前面に表示するかどうかの設定です。 その必要が無ければ、Spaceキーでチェックを外します。

Do not open oxelon web page after exit

「Oxelon Media Converter」を終了させた時に、ブラウザで「Oxelon」のサイトを開くかどうかの設定です。
ここは必ず Spaceキーでチェックを付けてください。

Disable context menu チェックなし

ここは、どちらでもかまいません。
別の箇所で記したように、64ビットOSでは、Explorerのコンテキストメニューは動作(表示)されませんので。

Apply

「適用」のボタンです。
設定を終えたら、最後にこのボタンを押します。

Cancel

設定をキャンセルするボタンです。

Pazera Free Audio Extractor

「Pazera Free Audio Extractor」は、本来は動画ファイルから音声を抽出するソフトですが、音声ファイルから別の形式の音声ファイルへの変換も出来ます。
最初に設定を済ませておくと、あとは簡単なキー操作で変換することが可能です。

ソフトの概要

ソフト名 Pazera Free Audio Extractor
動作OS Windows 7/Vista/XP/2000
※Windows 10 64ビット版で動作確認済
種別 フリーソフト
作者 Jacek Pazera 様
公式サイト: Pazera Free Audio Extractor - Convert AVI to MP3, WMA, FLAC and other audio formats - Jacek Pazera
対応している
入力ファイル形式(抜粋)
mp4 flv avi mpg(MPEG1/MPEG2) wmv swf
対応している
出力ファイル形式(抜粋)
mp3 wav wma
必要なランタイム 特に無し

ダウンロード

公式サイト:
(別ウィンドウで開きます)Pazera Free Audio Extractor - Convert AVI to MP3, WMA, FLAC and other audio formats - Jacek Pazera
にアクセスすると、「download」と「download portable version」の、二つのボタンがあります
「download portable version」の方のボタンを押してダウンロードして下さい。

※最初の「download」のボタンは、インストーラ版のダウンロードのボタンです。
インストーラ版もポータブル版も機能は同じですが、 インストーラ版は、インストールする時に他の怪しいソフトをインストールさせようとする所があります。
ですから、ポータブル版の方をおすすめします。

ダウンロードした「Pazera_Free_Audio_Extractor_PORTABLE.zip」を保存します。
※Windows 10 の既定では「ダウンロード」フォルダに保存されます。

インストール

インストール作業は必要ありません。ダウンロードした「Pazera_Free_Audio_Extractor_PORTABLE.zip」を解凍するだけです。
ただし、解凍先を変更する場合は、解凍する前に「AudioExtractor」というような名前で、必ずフォルダを作成しておき、そこに解凍するようにして下さい。
そうしないと、解凍されたファイルがバラバラに飛び散って、悲惨なことになりますので (経験済)。

アンインストール

解凍したファイルをフォルダごと削除します。

使い方

起動

Explorerで、解凍したファイルの中の「AudioExtractor.exe」にカーソルを合わせて Enterキーを押します。

終了

Altキーでメニューを開き、上矢印キーで「Exit」を選んでEnterキーを押します。
または、Altキー+F4キーを押します。

操作

このソフトは、Altキーでメニューを開いても操作は出来ますが、問題があります。
 1.全部 英語である。
 2.反応が遅い。
 3.Altキーを押してから、右矢印キーを押してもトップ項目を読まない。
…というわけで、操作はショートカットキーでするようにしましょう。

※メイン画面の ファイルのリストビューにフォーカスがある時に、Applicationキーを押すと、コンテキストメニューが開きます。そこからいろいろな操作をすることも可能です(やっぱり英語ですが)。

変換元のファイルの読込

起動したら、Ctrlキー+Oを押します。ファイルを開くダイアログボックスが現れますので、ファイルを選択します(複数のファイルを選択可能)。
※「送る」メニューにショートカットを作成して、そこから読み込むことも出来ますが、なぜか複数ファイルの読込が出来ません。
※送るメニューへの登録の仕方は、この後に記述してあります。

変換するファイルを確認

ファイルを開く戸、リストビューにフォーカスされています。上下矢印キーでリストビューを確認して下さい。
複数のファイルを読み込んだ時は、Shiftキー+上下矢印キーで全てのファイルを選択状態にします。 確認するには、Shiftキーを押します。すると、選択状態のファイル名を続けて読み上げます。
※Ctrlキー+Aで全て選択出来るようにメニューには書いてありますが、なぜか選択状態になりません。

設定

変換を実行する前に、初期設定をしておきましょう。

1.リストビューから Tabキーを2回押した所が、変換終了後の動作を選択するドロップダウンリストです。
下矢印キーを押して「Close application」を選択しておくと、変換が終わった時に、アプリケーションが終了して、ウィンドウも閉じるのでおすすめです。

2.そこから Tabキーを押すと、変換後のファイルの出力先をどこにするかを選択するラジオボタンです。矢印キーで選択します。
「Output directory = Input directory」にしておくと、変換前のファイルと同じフォルダに出力されます。

別のフォルダを指定したい時は、ここで下矢印キーを押します。 この段階では読み上げないのですが、ここは出力先のフォルダ名が入力されています。
※初期値では、実行ファイル「AudioExtractor.exe」のあるフォルダが入力されています。

Tabキーを押して「Browse」のボタンに移動して Spaceキーを押します。 フォルダを選択するダイアログボックスが開きますので、出力先のフォルダを選択して、「OK」のボタンを押します。
Shiftキー+Tabキーを押して、先ほどのボックスに戻ると、選択されたフォルダ名が入力されています。

3.そこから Tabキーを4回 押すと、変換するファイル形式を選択するドロップダウンリストです。上下矢印キーで、変換後のファイル形式を選択します。

変換

設定が終わり、ファイルを確認したら、Ctrlキー+E(echo)を押します。変換が開始されます。
変換が終了した時に、アプリケーションを終了するように設定してあると、変換が終わると、アプリケーションが終了してウィンドウが閉じます。

送るメニューにショートカットを登録する

以下の手順は、Windows 10 での操作の例です。

1.「Explorer」を起動して、「Pazera_Free_Audio_Extractor」のフォルダを開きます。

2.「AudioExtractor.exe」にカーソルを合わせて、Applicationキーを押します。

3.上下矢印キーで「ショートカットの作成」を選んで Enterキーを押します。

4.「AudioExtractor.exe - ショートカット」というショートカットファイルが作成されます。

5.「AudioExtractor.exe - ショートカット」にカーソルを合わせて、Ctrlキー+C(コピー)、または Ctrlキー+X(切り取り)を押します。
「Explorer」は閉じておきます。

6.Windowsキー+R を押します。 「ファイル名を指定して実行」のダイアログボックスが開きます。

7.テキストボックスに
shell:sendto
と入力します。

8.Tabキーで「OK」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
「Explorer」が起動して、送る(sendto)フォルダが開きます。

9.Ctrlキー+V を押します。
先ほどコピー または切り取っておいたショートカットファイルが貼り付けられます。

10.Altキー+F4キーを押して、送るフォルダの「Explorer」のウィンドウを閉じます。
これで完了です。

送るメニューからファイルを読み込む

1.「Explorer」を起動して、変換したいファイルにカーソルを合わせて、Applicationキーを押します。
コンテキストメニューが開きます。

2.上下矢印キーで「送る」を選んで、右矢印キーを押します。

3.サブメニューが開きますので、上下矢印キーで「AudioExtractor.exe - ショートカット」を選んで Enterキーを押します。
指定したファイルを読み込んだ状態で、Pazera Free Audio Extractorが起動します。


──このページの本文 終わり──────────