はじめに
最近のオーディオ機器は、SDカードやUSBメモリに対応した機種が一般的になっています。
そこで困るのが、パソコンでSDカードやUSBメモリにファイルをコピーすると、自分の希望する順番に再生されないということです。
Explorerやリネームソフト等で連番をつけて順番を整えてから書き込んでも、なかなかそのとおりに再生されません。
原因は、SDカードやUSBメモリにファイルが書き込まれた順番にしたがって再生順を決めているオーディオ機器が多いためです。
ということは、ファイルを一つずつSDカードやUSBメモリにコピー/移動して書き込んでいけば、思い通りの順番で再生されるようになるということになります。
でも、それでは手間がかかります。また、既にファイルを書き込んだSDカードやUSBメモリは、いったんファイルの全削除を行なってから、もう一度 書き込み作業を行なわなければならなくなります。
ここでは、SDカードやUSBメモリにまとめて書き込んだファイルの再生の順番を希望通りに整えることの出来るソフト「UMSSort」を紹介いたします。
実践パソコン環境
Windows7 64bit SP1 + PC-Talker7 2.12
Windows 10 64bit + PC-talker 10 1.08
※2016年2月 現在
ソフトの概要
ソフト名 | UMSSort (ユーエムエス・ソート) 1.40 |
---|---|
動作OS |
公式にはおそらく Windows XP まで ※Windows7 64bit / Windows 10 64bit で動作を確認済。 ただし、Windows 10 では、PC-talkerの一部の読み上げが無い (本文に注記) |
種別 | フリーソフト |
作者 | 不明 |
公式サイト: |
MP3プレーヤー等の曲順変更を行なう「UMSSort」の配布元サイト
http://umssort.appspot.com/ |
必要なランタイム |
.NET Framework 1.0 ※XP以降のOSであれば新たに導入する必要なし |
ダウンロードとインストール
ダウンロード
公式サイト
MP3プレーヤー等の曲順変更を行なう「UMSSort」の配布元サイト
にアクセスして、次の所まで進みます。
バージョン1.4がこちらからダウンロードできます。
「こちら」のリンクで Enterキーを押してダウンロードします。
その際、「最上部のメッセージに賛同していただけると幸いです」というメッセージが表示されます。
「最上部のメッセージ」というのは、上記のページにある、
「このソフトを気に入ってくださったら、次回のAmazonでのお買い物時にページ内のリンクもしくはこちらのリンクから商品を購入していただきますようお願い致しますm(_ _)m」
というものです。
Spaceキーを押して、メッセージを閉じます。すると、ダウンロードが始まります。
インストール
ダウンロードした「UMSSort1.4.lzh」を適当な場所に保存して、解凍します。
解凍すると、「UMSSort1.4.exe」という1個のファイルが得られます。
これが、ソフトウェアの実行ファイルです。必要に応じて、ショートカットを作成してください。
アンインストール
上記の実行ファイルを削除してください。
ソート(並び替え)の操作
お断り
私は実際には、「ファイルのソート」しか使ったことがありません。
他のソート処理については、上記の公式サイトの内容を参照しながら書いています。
そのため、実際の操作の手順と違いがあるかもしれません。
あらかじめご了承ください。
注意 = ソート処理を途中でキャンセルすることは出来ません
どの方法でのソート(並び替え)処理でも、いったんソートの処理が始まると、途中でキャンセルすることは出来ません。慎重に操作してください。
接続
パソコンに、ソート(並び替え)したいSDカードやUSBメモリを接続します。 「自動再生」のダイアログが表示される場合は、Escapeキーで閉じます。
起動
上記の実行ファイル「UMSSort1.4.exe」、またはショートカットで Enterキーを押して起動します。
「UMSSort」のウィンドウは、次の三つのタブシートで構成されています。
1.まとめてソート
全てのファイルとディレクトリ(フォルダ)をソートしたい時
2.ファイルのソート
ドライブやフォルダの中の、一部のファイルをソートしたい時
3.ディレクトリのソート
ドライブの中の、一部のディレクトリ(フォルダ)をソートしたい時
目的に合わせて、「タブコントロール」とガイドされる所で、左右矢印キーを押してタブを切り替えてください。
1.まとめてソート
「UMSSort」を起動すると、最初はこの「まとめてソート」のタブが選択されています。
全てのファイルとディレクトリ(フォルダ)をソートしたい場合は、このタブで操作を行ないます。
Tabキーで「ドライブの指定」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
フォルダを選択するダイアログが表示されます。Tabキーを押していくと、
「UMSドライブのルートディレクトリを指定してください。 リムーバブル ディスク (F:)」というような音声ガイドがあり、カーソルがSDカードやUSBメモリのドライブに合っていますので、確認してから Tabキーで「OK」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
「UMSSort」のウィンドウに戻りますので、Tabキーを押します。
すると、昇順 降順 昇順 降順 と、同じボタンが連続して配置されています。
最初の「昇順 降順」のボタンは、「名前順でソート」の枠の中に、次の「昇順 降順」のボタンは、「作成日時順でソート」の枠の中にあります。
なお、「昇順」は、名前/日時どおりの順番、「降順」は、名前/日時の逆の順番のことです。
ディレクトリ/ファイルの名前の昇順/降順で並び替えたい時は、最初の昇順/降順のボタンを押します。
ディレクトリ/ファイルの作成日時の昇順/降順で並び替えたい時は、次の昇順/降順のボタンを押します。
ボタンを押すと、並び替えの処理が始まります。
SDカードやUSBメモリの中のファイルが多いと、けっこう時間がかかることがありますが、しばらくそのままお待ちください。
処理が終ると、「ソートが完了しました。」というメッセージが表示されます。
ソートの結果は、Tabキーを押した所の「処理済のディレクトリ・ファイル一覧」のリストビューに表示されます。
2.ファイルのソート
ファイルの並び順を変更したい場合は、このタブに切り替えます。
Tabキーで「場所の指定」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
フォルダを選択するダイアログが表示されますので、ツリービューを操作してドライブ、またはソート処理したいフォルダを選択します。
選択したら、Tabキーで「OK」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
「UMSSort」のウィンドウに戻ります。
Tabキー または Shiftキー+Tabキーを押して、「UMSSort 1.4 のリストビュー」とガイドされる所まで移動します。
上下矢印キーで、並び順を変更したいファイルにカーソルを合わせます。
Tabキー または Shiftキー+Tabキーを押して、↑ または ↓ のボタンに移動して Spaceキーを押します。
↑ は、リストの一つ上に移動。↓ は、リストの一つ下に移動です (*注)。
↑ のボタンを3回続けて押せば、三つ 上に移動します。
Tabキー または Shiftキー+Tabキーでリストビューに戻り、上下矢印キーを動かして、希望の並び順になっているかを確認します。
この作業を、並び順を変更したいファイルの数だけ繰り返します。
リストビューの一覧が、思い通りの並び順になったら、Tabキー または Shiftキー+Tabキーを押して「反映」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
並び替えの処理が始まります。
処理が終ると、「ソートが完了しました。」というメッセージが表示されます。
*注 :Windows 10 + PC-talker 10 1.08 の環境では、↑ ↓ のボタンの名前を読みません。場所の指定 ↑ ↓ 反映 というボタンの並び順を覚えて使うしかないようです。
ファイル名/作成日時で並び替える
ファイルの名前や作成日時で並び替えたい時は、マウスの操作が必要になります。
Ctrl + Alt + _ を押して、「マウスカーソルを読む」に設定を切り替えます。
「UMSSort」のウィンドウにマウスカーソルを持っていき、リストビューの上部にある項目を探します。
名前 □ … ファイルの名前順に並び替えたい時は、ここをクリックします。
作成日時 □ … ファイルの作成日時の順に並び替えたい時は、ここをクリックします。
リストビューで並び順の変更を確認してから、「反映」のボタンを押します。
並び替えの処理が始まります。
処理が終ると、「ソートが完了しました。」というメッセージが表示されます。
シャッフル
「シャッフル」のボタンを使ったことはないのですが、たぶんランダムな並び順になると思われます。
3.ディレクトリのソート
ディレクトリ(フォルダ)の並び順を変更したい場合は、このタブに切り替えます。
Tabキーで「場所の指定」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
フォルダを選択するダイアログが表示されますので、ツリービューを操作してドライブ、またはソート処理したいフォルダを選択します。
選択したら、Tabキーで「OK」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
「UMSSort」のウィンドウに戻ります。
Tabキー または Shiftキー+Tabキーを押して、「UMSSort 1.4 のリストビュー」とガイドされる所まで移動します。
並び順を変更したいディレクトリ(フォルダ)にカーソルを合わせます。
Tabキー または Shiftキー+Tabキーを押して、↑ または ↓ のボタンに移動して Spaceキーを押します。
↑ は、リストの一つ上に移動。↓ は、リストの一つ下に移動です。
Tabキー または Shiftキー+Tabキーでリストビューに戻り、上下矢印キーを動かして、希望の並び順になっているかを確認します。
この作業を、並び順を変更したいディレクトリ(フォルダ)の数だけ繰り返します。
リストビューの一覧が、思い通りの並び順になったら、Tabキー または Shiftキー+Tabキーを押して「反映」のボタンに移動して Spaceキーを押します。
並び替えの処理が始まります。
処理が終ると、「ソートが完了しました。」というメッセージが表示されます。
ディレクトリ名/作成日時で並び替える
この操作は、「ファイル名/作成日時で並び替える」の手順と同じですので、説明は省略します。
終了
Altキー + F4 を押します。 または、Altキーでシステムメニューを開き、「上下矢印キーで「閉じる」を選んで Enterキーを押します。
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