はじめに

※2016年9月10日
xdoc2txtの実行ファイルを、2016年9月現在の最新バージョン「xdoc2txt 2.16.1」に差し替えました。

PDFやOffice文書をテキストに変換して読みやすくしてくれるフリーソフト「xdoc2txt」は、視覚障害者にとって大変便利でありがたいソフトです。
最近、内容を改変されないようにセキュリティで保護をかけたPDFが増えてきているため、Adobe Readerではテキストを取り出すことができないものが多くなってきました。 「cryptlib.dll」を利用することによって、パスワード無しで、PDFのテキスト部分を抽出することの出来る「xdoc2txt」は、更に貴重な存在になっています。

ただ、「xdoc2txt」のセットアップは、こうした作業に慣れた人には難しい作業ではありませんが、入門者〜初心者のユーザーにとっては、少し難しく感じるかもしれません。
そこで、このセットアップを簡単に出来るツールを作成しました。ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、実行ファイルを実行するだけで「xdoc2txt」のセットアップを済ませ、「送る」メニューから PDFなどの各種文書をテキストファイルに出力することが出来るようになります。

※「xdoc2txt」の入手やセットアップの手順については、下記のページをお読み下さい。

xdoc2txt 〜 PDFなど各種文書をテキスト化

「xdoc2txt」が大幅に変更されました

2013年1月に、本家の「xdoc2txt」が新しいバージョンに改定されました。 Unicodeに対応すると共に、これまでは、別のファイルだった「cryptlib.dll」が統合され、バージョンの数字が、これまでの 1.x から 2.x に一新されました。
「cryptlib.dll」の統合によって、これまでは別途ダウンロードして解凍→コピーという作業がなくなり、簡略化されました。 それに伴い、パスワード無しで暗号化されたPDFをテキストに変換スルのに必要だったオプション -n が廃止されました。

この変更に合わせて、拙ソフト「誰でも使えるxdoc2txt」も、新しいバージョン 2.x に対応したバージョンを作成して配布することにしました。

ソフトの概要

ソフト名 誰でも使えるxdoc2txt 201
バージョン 2.01
種別 フリーソフト
動作確認 Windows XP SP3 + PC-Talker XP 2.07
Windows 7 Pro 32bit SP1 + PC-Talker7 2.12
Windows 7 Pro 64bit SP1 + PC-Talker7 2.12
Windows 10 pro 64bit + PC-talker 10 v1.09
必要なランタイム .NET Framework 2.0(以上)
作者 yanikun
著作権者 「anybody_setup_xdoc2txt_201.exe」とそのドキュメントは yanikunに、 それ以外は hishida 様に帰属します。
開発環境 日本語プログラミング言語「プロデル」

インストール

 ダウンロードした「anybody_setup_xdoc2txt_201.zip」を、適当な場所に解凍して下さい。解凍すると、下記のファイル/フォルダが得られます。

誰でも使えるxdoc2txt(フォルダ)
  bin(フォルダ)
   ├xdoc2txt.exe(xdoc2txtのプログラム本体)
   └xdoc2txt.lnk(xdoc2txtのショートカット)
  anybody_setup_xdoc2txt_201.exe(このソフトの実行ファイル)
  readme(お読み下さい・ソフトの概要)

起動と終了

●起動

1.Explorerなどから、「anybody_setup_xdoc2txt_201.exe」を実行して下さい。キーボードでは Enterキー押下、マウスではダブルクリックです。 下記の 2番目 と 3番目 の作業を、自動的に実行します。
※その際、UAC(ユーザーアカウントコントロール)の画面が表示されたら、許可を与えて下さい。キーボードの場合は Alt+Y を押します。

2.プログラムが起動して、Cドライブの直下(ルート)に、「C:\xdoc2txt」というフォルダを作成して、その中に下記のファイルをコピーします。

xdoc2txt.exe (xdoc2txtの実行ファイル プログラム本体)
xdoc2txt.lnk (ショートカットファイル)

3.上記のショートカットを、送る(sendto)フォルダにコピーして、送るメニューに登録します。

4.上記の処理が終ると、セットアップが完了した旨のメッセージが表示されます。 メッセージが表示されたら、「OK」を押して下さい。 これで「xdoc2txt」のセットアップ完了です。
※この時、メッセージが最前面に現れず、気がつかないケースがあります。起動して数秒たったら、Altキー+Tabキーでタスクを切り替えて確認してみて下さい。

アンインストール

「誰でも使えるxdoc2txt」のアンインストール

 解凍したファイルを、フォルダごと削除して下さい。セットアップが完了すると、このソフト自体は不要になります。

「xdoc2txt」のアンインストール

Explorerを起動し、Cドライブを開きます。Cドライブの直下(ルート)に「xdoc2txt」というフォルダが作成されていますので、それをフォルダごと削除して下さい。

送るメニュー(sendtoフォルダ)からショートカットを削除する

1.Windowsキー+R を押します。 「ファイル名を指定して実行」のダイアログボックスが表示されます。

2.テキストボックス(コンボボックス)に、
WindowsXPの場合は
sendto
Windows7の場合は
shell:sendto
と入力します。

3.Tabキーで「OK」のボタンに移動してSpaceキーを押します。 Explorerが起動して「送る(sendto)フォルダ」が開きます。
送るメニューに登録されているショートカットの一覧が表示されていますので、その中の「xdoc2txt」というショートカットを削除して下さい。

4.Explorerを閉じて完了です。

「xdoc2txt」の使い方

キーボードでの操作

1.Explorer(マイドキュメント・コンピューターなど)で、目的のファイル(PDFやWord文書.doc)などにカーソルを合わせます。

2.Altキー またはApplicationキーを押してメニューを開き、「送る」という項目にカーソルを合わせます。

3.右矢印キーを押して、サブメニューを開きます。

4.上下矢印キーで「xdoc2txt」という項目にカーソルを合わせて、Enterキーを押します。
※この時、「コマンドプロンプト」という音声が聞こえることがあります。コマンドライン版の「xdoc2txt」が動作する時に、コマンドプロンプトのウィンドウが開くため、それをPC-Talkerが読み上げるためです。

5.同じフォルダの中に、同じファイル名(拡張子だけが.txtになっています)でテキストに変換されたファイルが出力されます。
Windows XPでは リストビューの一番最後に、Windows7では 元のファイルの下に、それぞれ出力されます。

※MyFileの送るメニューから実行した場合は、F5キーを押してリストビューの表示を更新して下さい。

マウスで操作するには

デスクトップにショートカットをコピーしておくと、Explorerから PDF等のファイルをドラッグすることによって、テキストに変換することが出来ます。ショートカットのコピーの手順は以下のとおりです。

1.セットアップが完了した後、Explorerを起動して、Cドライブを開きます。

2.「xdoc2txt」というフォルダが作成されているはずですから、そのフォルダを開きます。

3.その中の、「xdoc2txt.lnk」を、デスクトップにドラッグ&ドロップします。
.lnk という拡張子は表示されていない場合がありますが、ファイルのサイズ 1KB で判断することが出来ます。

「xdoc2txt」のバージョンアップについて

今回のプログラムには、現在の最新バージョン「xdoc2txt 2.16.1」を使用しています。
一応 新しいバージョンをチェックはしていくつもりですが、追いつかない場合も(大いに)あります。その時は、以下の手順で、セルフサービスでバージョンを上げて下さい。

※なお、これまでの「xdoc2txt」のバージョンアップは、ほとんどの場合、細かい修正のためのバージョンアップになっています。そのままお使いになっても、基本的な機能にはあまり影響しないと思われます。

バージョンアップの手順

1.下記のページを開き、「■ ダウンロード」の項目の所から最新版の「xdoc2txt」をダウンロードして、適当な場所に保存します。

xdoc2txt (公式サイト)
http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/xdoc2txt.html

2.保存した圧縮ファイルを解凍します。 解凍して得られたファイル/フォルダの中の「command」というフォルダを開きます。

3.中に、「xdoc2txt.exe」というファイルがありますので、そのファイルを、セットアップしたフォルダ = C:\xdoc2txt\ に上書きコピーします。
これで完了です。

再配布について

個人レベルでの再配布は、これを許可します。 ただし、プログラム本体とファイル構成を改変しないよう、お願いいたします。

免責

このソフトを使用したことによるいかなる損害に対しても、作者は責任を負わないこととします。

謝辞:xdoc2txtの再配布について

このツールで利用させていただいている「xdoc2txt」の再配布については、作者の hishida 様に連絡を取り、再配布の許可をいただいています。この場を借りて、hishida 様に御礼を申し上げます。

必要なランタイム

「ランタイム」というのは、そのソフトを動かすのに必要な外部プログラムのことです。 このソフトを使用するためには .NET Framework 2.0以上のランタイムが必要です。

●Windows Vista / Windows7 の場合

Windows Vista / 7には .NET Framework 3.0があらかじめインストールされています。何もインストールせずに、そのまま利用できます。

●Windows XPの場合:

Microsoft .NET Framework 2.0以上がインストールされていない場合は、Windows Update/Microsoft Updateから入手して下さい。 次の2つを順番にダウンロード・インストールしてください。
※NET Framework 3.0/3.5がインストールされている場合は、2.0を改めてインストールする必要はありません。

Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 (x86)

Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 (x86) 日本語 Language Pack

●.NET Framework 2.0 以上がインストールされているかどうか の確認の方法

コントロールパネルから「プログラムの追加と削除」を開きます。
その中に 次のような項目があれば、お使いのコンピューターに .NET Framework 2.0 以上のランタイムがインストールされています。

Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 2
Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 2 Language Pack - JPN
Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 2
Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 2 Language Pack - JPN
Microsoft .NET Framework 3.5 SP1
Microsoft .NET Framework 3.5 Language Pack SP1 - jpn

●注意

WindowsXP 以前の環境では、「xdoc2txt 2.00」本体の動作のために、次のランタイムが必要になる場合があります。
Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

このランタイムの導入がうまくいかない場合は、下記の旧バージョンのファイルをお使い下さい。旧バージョンでは .NET Framework 2.0 がインストールされていれば動作します。

旧バージョン 誰でも使えるxdoc2txt(1.45)
anybody_setup_xdoc2txt_145.zip

連絡先

不具合の連絡や、要望などありましたら、こちらからお願いします。

ただし、事情により、こちらからの返信が遅れたり、出来なかったりする場合があります。 また、不具合の修正や、機能の追加などは、作者のスキルに依存しますので、大幅に遅れたり、そもそも出来なかったりする場合があります。あらかじめご了承下さい。


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