音声で使える便利なソフト |
「HD革命BackUp 8」を使ってのシステムドライブのバックアップと復元 |
「HD革命BackUp 8」を使ってのシステムドライブのバックアップと復元その1:バックアップ篇その2:リストア(復元)篇 「リカバリ」と「Windowsの再インストール」の違い システムドライブ(普通はCドライブ)には、OSのWindowsや、各種のアプリケーションが入っています。 また、初期値(ユーザーが自分で設定を変更していない状態)では、マイドキュメントもCドライブに入っています。 パソコンに重大なトラブルが発声して、リカバリやOSの再インストールを余儀なくされたり、そこまでいかなくても、パソコンの動作が不安定になった時などに、システムドライブのバックアップを取ってあれば、そこからリストア(復元)することによって、正常に動いていた時の状態に戻すことが出来ます。 バックアップソフトで有名なのが、「Acronis True Image」ですが、このソフトは音声では全く使えません。そこでおすすめしたいのが、 「HD革命 BackUp」 です(リンクは別ウィンドウで開きます)。 「HD革命BackUp」は、以前から音声ユーザーの間では、音声で使えるバックアップソフトとして知られています。 2009年6月現在 発売されているのは、Ver.9 ですが、私の所有しているのは、そのひとつ前の Ver.8 です。 スタートメニューの項目など、一部に違いはありますが、アプリケーション本体の操作は共通です。 また、2009年3月に、主な機能だけをまとめたバージョンが発売されました。 HD革命 / BackUp Ver.8 Lite ダウンロード版 です(リンクは別ウィンドウで開きます)。 上記のCD-ROM版と違って、Windowsが起動しない時に、製品CDから起動してシステムドライブを復元するという機能はありませんが、これで機能は十分だろうと思われます。 CD-ROM版よりも価格が安いのが魅力です。 …とは言っても、お金がかかることには違いがありません。 また、バックアップ先のメディアも必要です。価格と容量・扱いやすさを考えると、 USB接続の外付けハードディスクドライブ(HDD)が、一番おすすめですが、こちらも数千円はします。 ただ、外付けHDDは、ひとつ買っておけば、システムだけでなく、データのバックアップにも使えます。 パソコンと長く、出来るだけ快適に付き合っていきたいと考えるかたには、思い切って購入することをおすすめします。 というわけで、このページでは、「HD革命BackUp 8」での、システムドライブのバックアップと、リストア(復元)の操作について説明いたします。 #注:ドライブ名や、ドライブの容量・日付などは、私のパソコンでバックアップと復元作業を実行した時のものです。 その1:バックアップ篇1.「スタートメニュー」→「プログラム」→「HD革命BackUp8」と進み、 「ドライブのバックアップ・復元」を選んで、EnterKeyを押します。2.「HD革命BackUpVer8」が起動します。 最初は、実行スル操作を選択する画面です。 AltKey+アルファベットのS を押します。 (Sは、saveのSです。…たぶん) 3.次のウィンドウが開きます。 「システムドライブのみ表示する のチェックボックス 切替 チェック H」 と音声がしたら、TabKeyを押します。 フォーカスがリストビューに移って、 「リストの中から、バックアップするドライブをクリックして選択してください。 一度に選択できるのは、1つのドライブだけです。のリストビュー 選択」 と音声がしますので、下矢印Keyを押して、選択状態にすると同時に、確認します。 「シタハシ ローカルディスク(C:)合計サイズ:38.59GB,使用領域:16.84GB チェック」 というふうに発声します。 確認したら、TabKeyを押して行って 「次へ>のプッシュボタン 確認 N」 のところまで移動して、EnterKeyを押します。 ※EnterKeyを押しても、うまく動かない時は、SpaceKeyを押してみて下さい。 4.すると、次のウィンドウが開いて、 「バックアップ元の使用領域(合計):16.84GB のラジオボタン 選択 ハードディスク H」 と発声します。 ここは、バックアップ元のドライブを確認するところです。 ここのラジオボタンは、動かさないようにします。 5.そこから、TabKeyを押して、次の項目に進みます。 「バックアップ元の使用領域(合計):16.84GB のコンボボックス 選択 ローカルディスク(D:)167.1GB 空き」 と音声がします。 「バックアップ元」と言っていますが、実際は、「バックアップ先」を選択するところです。 ここでは、上下矢印Keyで、バックアップ先のドライブを選択します。 私の場合は、外付けHDDの中から、Hドライブを選択しました。 「ローカルディスク(:H) 31.7GB 空き」 という音声で、バックアップ先のドライブと空き容量を確認して指定します。 6.確認したら、TabKeyを押して次の項目に進みます。 「保存先:のエディット 文字入力 H:\2009-02-18-0706\」 と音声がします。 「保存先:のエディット」と言っていますが、これはバックアップしたデータを入れるために、自動的に作成されるフォルダの名前です。 ※復元作業の時に、このフォルダのパスを参照して、復元するためのデータを探すように なりますので、この名前は変更しないで下さい。 したがって、ここでは何もせずに、TabKeyを押して次の項目に進みます。 「次へ>のプッシュボタン 確認 N」 と音声がしますので、EnterKeyを押します。 7.新しいウィンドウが開いて、 「開始のプッシュボタン 確認 S」 と音声がしますので、EnterKeyを押します。 すると、次のようなメッセージが現れます。 「HD革命/BackUp の情報メッセージ バックアップを開始しますか? エンターは はい Nワ いいえ」 指示に従って、EnterKeyを押すと、バックアップが開始されます。 8.そして、実行画面が現れます。 「キャンセルのプッシュボタン 確認 C」 と発声しますが、もちろん 何もしないでしばらく待ちます。 数十秒から1〜2分間待つと、再び、 「キャンセルのプッシュボタン 確認 C」と発声します。 この音声が出ると、再びキーボードの操作が可能になります。 そこで、TabKeyを押して行くと、 「バックアップ終了後、シャットダウンする のチェックボックス」 という項目があります。 バックアップ終了後に電源を切りたい場合は、ここにSpaceKeyでチェックを入れます。 ※「OK」ボタンなどはありません。チェックをつけるだけでOKです。 以上でバックアップの操作は終わりです。あとはバックアップが終了スルのを待ちます。 「バックアップ終了後、シャットダウンする のチェックボックス」にチェックをつけた場合は、次にパソコンを起動した時に、チェックをつけていない場合は、そのままマイコンピュータを開いて、外付けハードディスクの、指定したバックアップ先に、バックアップされたデータのフォルダが出来ているかどうか確認して下さい。 その2:リストア(復元)篇■復元の準備「HD革命BackUp」をインストールしたら、すぐに、外部メディア=CD-R・フラッシュメモリ・外付けHDDなどに、 「Cドライブ」→「Program Files」→「ARK Information SystemsInc」→「HDBackUp 8」 というフォルダを、丸ごとコピーします。 復元作業を行なう場合は、そのフォルダの中の「HD革命BackUpVer8」の実行ファイル、 MagicBackup.exe を実行して「HD革命BackUp」を起動して行う事になります。 これは、復元を行なう際には、Cドライブの中に、何もデータが無い状態で行なう可能性が高いためです。 その場合は、当然インストールした「HD革命BackUp」のプログラムのデータも消失しているので、上記のように外部メディアから起動する、ということになります。 ※事前に、上記のフォルダの外に、実行ファイル MagicBackup.exe のショートカット.lnkを作成しておいた方が、スムーズに作業が進むかもしれません。 ■復元の前提条件 それほど深刻なトラブルではないが、少しパソコンが不安定になった時には、Windowsの「システムの復元」のかわりに「HD革命BackUp」によって、正常に動作していた時の状態に戻すことが出来ます。 こちらの復元の方が、Windowsの「システムの復元」よりも信頼性が上です。 また、深刻なトラブルのため、「システムの復元」だけでは修復できない場合は、リカバリやOSの再インストールを余儀なくされる場合があります。 いずれの場合も、Windowsが正常に動作していることが前提条件になります。 リカバリや、Windowsの再インストールを実行した場合は、まず何はともあれスクリーンリーダーをインストールします。 Windowsが正常に動作していれば、PC-TalkerのCDをトレイに挿入すると、読み込みの後に音声ガイドが始まりますので、ソレに従ってインストールします。 ■復元の操作 1.外部メディアにコピーしておいた、「HD革命BackUp」のフォルダを開き、実行ファイル、 MagicBackup.exe にカーソルを合わせて、EnterKeyを押します。 2.「HD革命BackUp」が起動します。 「バックアップのプッシュボタン 確認 S」 と音声がします。最初の画面は、動作を選択する画面です。 「復元」のコマンド=AltKey+Rを押します。 (Rは、restoreの Rです) 3.すると、次の画面が開きます。 これは、復元に使用するバックアップファイルの選択の画面です。 最初は、 「ファイル名:のエディット 文字入力」 というテキストボックスにフォーカスがあります。 TabKeyを押して、次の、 「参照 のプッシュボタン 確認 R」 に進み、EnterKeyを押します。 「ファイルを開く」ダイアログボックスが開きますので、 バックアップしておいたフォルダを開き、その中の、 C_Drive.hdz を選択して「開く」のボタンを押します。 ※「検索のプッシュボタン 確認 S」というのが、次にあります。 一応試してみたのですが、あまりうまくいきません。というか、検索の結果をどうやってテキストボックスに入力すればいいのかが、確認できませんでした。 いろいろ試していけば、そのうちわかるかもしれませんが、とりあえず先ほどの「参照」のボタンから選択した方が速いと、現時点では思われます。 4.ダイアログボックスが閉じて、元の画面に戻ります。 TabKeyを押していって、 「復元前にバックアップファイルの検査を行うのチェックボックス」 のところで、SpaceKeyを押してチェックをつけます。 5.次の、 「復元後の検査を行うのチェックボックス」 は、「チェックなし」のままにしておきます。 ここにチェックをつけると、復元作業が終わって、Windowsが再起動する前に、音声が全く無い状態で、再びWindowsを起動したり、バックアップファイルの再チェックをするかどうかを選択したり、といった作業をしなくてはならなくなります。 より完璧な復元を望む場合は、ここにもチェックをつけた方がいいのかもしれませんが、その場合は、晴眼者のサポートが受けられる態勢にある時に限った方がいいと思います。 ここでは、この項目はチェックなし=復元後の検査は行なわない、を選択して次に進むことにします。 TabKeyで、 「次へ>のプッシュボタン 確認 N」 に進み、EnterKeyを押します。 6.すると、復元前の(バックアップ)ファイルの検査が始まります。 検査は、数分〜10分程度で終了します。 検査の進捗状況を示すウィンドウが現れるのですが、残念ながら音声では進捗状況を知ることは出来ません。 7.検査が終わると、進捗状況が表示されていたウィンドウは閉じて、「復元先のドライブの選択」の画面に移り、 「ローカルディスク(C:)」 と音声がします。 音声がしない場合は、下矢印Keyを押すと、読み上げます。 ここは、普通はシステムドライブしか表示されません。 TabKeyを押して、 「次へ>のプッシュボタン 確認 N」 に移動して、EnterKeyを押します。 8.すると、次の「復元の確認」の画面が開きます。 ここでは、ウィンドウ全文読み=CtrlKey+AltKey+Zを押して、内容を確認します。 次のように読み上げます。 「ローカルディスク(H:) ローカルディスク(C:) [H:\2009-04-03-1241\C_Drive.hdz]から[C:\]ドライブへ復元します。 復元の設定を確認してください。」 TabKeyを押して、 「開始のプッシュボタン 確認 S」 に移動して、EnterKeyを押します。 #注: Windowsの再インストールを実行した場合は、パソコンの内蔵ハードディスクが、全て Cドライブになっています。 たとえば、内蔵ハードディスクの全体のサイズが120GBで、Cドライブが40GB、Dドライブが80GBだったとします。 Windowsの再インストール後は、Cドライブが120GBになっていますが、復元される時は、バックアップした時のCドライブのサイズ40GBでバックアップされることになりますので、その確認を求めるメッセージが現れます。 メッセージの指示にしたがって操作して下さい。 9.すると、もう一度 確認を求めるメッセージが現れます。 「HD革命/BackUpの情報メッセージ 復元を開始しますか? エンターは はい Nワ いいえ」 EnterKeyを押すと、復元作業が開始されます。 10.まず、いったんWindowsがシャットダウンされます。 その後に、チェックディスクのような画面になり、復元の進捗状況が表示されます。 しかし、ここは全く音声がありません。 15分〜20分くらいで復元作業は完了します。 #注意:この状態から、すんなりと Windowsが再起動する場合と、 再起動するかどうか? というようなことを聞いてくる場合があります。 この部分は、全く音声がありませんので、20分〜30分くらい経っても何も起こらない時は、アルファベットの Y を押してみて下さい。 それでもダメな時は、申し訳ありませんが、画面の見える人にサポートをお願いして下さい。 11.完了すると、上記の画面が消えて、通常と同じ Windowsの再起動の状態に移ります。 しばらく待っていると、無事 Windowsが起動して、PC-Talkerも組み込まれます。 …のはずです。 「リカバリ」と「Windowsの再インストール」の違い
■フリーソフトを使う時の注意フリーソフトというのは、"無料&無保証"というのが原則になっています。つまり タダで使えるかわりに、そのソフトの使用によってトラブルが起きた時にも、何も保証が無い、ということです。 ここで紹介するソフトは、私が少なくとも数ヶ月 実際に使ってみて、大きな不具合の無いものに限っていますが、それでもユーザーのパソコン環境や使い方によっては、重大なトラブルを引き起こす可能性があります。 あまり好きな言葉ではありませんが、"自己責任"で使用する、ということになります。 その点をあらかじめご了承下さい。 ※製品版のソフトについては、程度の差はありますが、メーカーのサポートがあります。不具合や不明な点は、メーカーにお問い合わせ下さい。 |
「便利なソフト」の目次に戻る
![]() トップページに戻る ![]() |
■最終更新日:2009年9月6日 © 2008 yanikun. |