初心者の 初心者による 初心者のための  音声パソコン小技集
Explorerなんて怖くない!?

皆さんは普段、Explorerって使っていますか?
PC-Talkerユーザーの場合、MyFileという、とても便利なファイル管理ソフトが付属しているので、MyFileを使い慣れていると、Explorerは、かなり使いにくく感じるのではないか、と思います。
その理由は、左側がツリービューになっているため、ツリービューの使い方に慣れていないと、どう使っていいのかわからないためです。
そこで、 ■ツリービューの操作の仕方  の応用編として、Explorerの使い方について、
少し説明いたします。


■このページの目次

・Explorerの画面の簡単な説明
・具体的な操作
・Explorerのリストビューの表示を「詳細表示」にして項目が縦1列に並ぶように変更する
・この「詳細表示」を全てのフォルダに適用する
・Explorerのリストビューで、一番上にある項目を選択状態にする(マイドキュメント・マイコンピュータ共通)
・Explorerのリストビューで複数の項目を選択状態にするには(マイドキュメント・マイコンピュータ共通)
・Explorerのツリービューから、マイ ミュージックの中にある曲=音楽ファイルを再生する
・Explorerを使ってアルバムの中の曲を全部 連続再生させる方法


■Explorerの画面の簡単な説明

Explorerの、むかって左側の画面は「ツリービュー」になっています。
また、むかって右側の画面は「リストビュー」になっています。
リストビューというのは、一覧表のことです。表示の設定を 「詳細表示」 にしていると、縦一列に、フォルダとファイルが並んで表示されています。
左側のツリービューと、右側のリストビューの画面の切り替えは、
TabKey、及び、ShiftKey+TabKeyで行います。

最初の頃は、この左側のツリービューと、右側のリストビューの関係と、操作の仕方がよくわからず、戸惑ってしまいます。
※ここまでは私の経験に基づいて書いています。最初からスイスイと使えてしまった人もいるかもしれません。

■具体的な操作

「デスクトップ」や「スタートメニュー」からExplorerを起動します。
または、WindowsKeyを押しながら、アルファベットの E を押して起動します。

「マイコンピュータのツリービュー フォルダ選択 マイコンピュータ」
と、まず音声がします。
最初に上矢印Keyを押してみます。すると、
「マイ ドキュメント プラス」
と読み上げます。続いて上矢印Keyを押すと、
「デスクトップ マイナス」
と読みます。
この「マイナス」は、 「ツリービューの操作の仕方」 でも書きましたが、デスクトップのフォルダが開いていることを表しています。

今度は、順に下矢印Keyを押して行きます。
「マイコンピュータ マイナス」 
「ローカルディスク(C:)プラス レベル1」
「ローカルディスク(D:)プラス」
「DVD-RAMドライブ(E:)プラス」
「マイネットワーク プラス レベルトップ」
「ごみ箱」

というふうに項目が並んでいます。Explorerが開いた状態では、ドライブや大きなフォルダが表示されている、ということになります。

ここで、たとえば「マイドキュメント」にカーソルを合わせて、EnterKeyを押してみます。
「コンッ!」というエラー音がして、「マイドキュメント」は開きません。
Explorerでは、ツリービューの中のフォルダを開く時には、TabKeyを押します。
ためしに、TabKeyを押してみます。
すると、フォーカスがリストビューに移り、その一番 上の項目を読み上げます。
「マイドキュメントのリストビュー 選択 01 予定表」
※「01 予定表」というのは、私のMyDocumentsの中に作ってあるフォルダの名前です。
そこから下矢印Keyを押して行くと、他のフォルダとファイルの名前を読み上げていきます。
このリストビューは、MyFileやマイドキュメントで、普段よく使っているので、わかりやすいと思います。
使い方、つまりフォルダを開いてファイルを探したり、ファイルにカーソルを合わせてEnterKeyを押して開いたり、という操作は、マイドキュメントと全く同じです。

ここで、ShiftKey+TabKeyを押してみます。
「マイドキュメントのツリービュー フォルダ選択 マイドキュメント プラス」
と音声がして、元のツリービューに戻ります。

■Explorerのリストビューの表示を「詳細表示」にして項目が縦1列に並ぶように変更する

Explorer(マイコンピュータ・マイドキュメントも共通です)のリストビューは、最初は 「アイコン表示」という形になっています。
これは、項目(フォルダとファイル)が縦と横 両方の方向に並んでいるものです。
そのため、音声ユーザーが矢印Keyで項目を探そうとすると、とてもわかりにくくなっています。
そこで、この項目を縦一列に並べて表示して、わかりやすく、探しやすくします。

1.Explorerを起動します。

2.AltKeyを押してメニューを開き、右矢印Keyで「表示」に移動します。

3.そこから下矢印Keyを押していって、「詳細」のところでEnterKeyを押します。
これでファイルやフォルダの一覧が縦一列に並び、目的の項目を探しやすくなります。

続いて、全てのフォルダをこの形式で表示するように設定します。
そうしないと、次に別のフォルダを表示した時に、また元の たて横に並んだ表示になってしまいます。

■この「詳細表示」を全てのフォルダに適用する

1.AltKeyを押してメニューを開き、右矢印Keyで「ツール」まで移動します。

2.上矢印Keyを押して「フォルダオプション」を選んで、EnterKeyを押します。
設定のダイアログボックスが開いて、「作業のラジオボタン」と音声がします。

3.ShiftKey+TabKeyを押します。
「全般のタブコントロール 選択 タブで設定」と音声がします。

4.右矢印Keyを押して「表示」という所まで移動します。

5.そこからTabKeyを押して行くと、「すべてのフォルダに適用」 というボタンがあります。
そこでEnterKeyを押します。

6.すると、次のような 確認を求めるメッセージが現れます。
「フォルダの表示の情報メッセージ コンピュータのすべてのフォルダに、現在のフォルダの表示設定 (ツール バーとフォルダ タスク以外)を適用しますか?
次にフォルダを開いたときに変更が有効になります。 エンターは はい Nワ いいえ」
ここでEnterKeyを押します。

7.元のダイアログボックスに戻りますので、TabKeyで「OK」のボタンに移動して、 EnterKeyを押します。
これで、全てのフォルダが、縦一列に並んだ形で表示されるようになります。

■Explorerのリストビューで一番上にある項目を選択状態にする(マイドキュメント・マイコンピュータ共通)

マイコンピュータを起動したり、Explorerで、ツリービューからTabKeyを押して、リストビューにフォーカスを移した時に、リストビューで、一番上にある項目(フォルダ・ファイル)の名前を読み上げます。
しかし、この時点では、この項目はまだ選択状態にはなっていません。
いったん下矢印Keyを押して2番目の項目にカーソルを移動してから、もう一度  上矢印Keyを押してカーソルを一番上の項目に合わせます。
これで一番上の項目が選択状態になります。

■Explorerのリストビューで複数の項目を選択状態にするには(マイドキュメント・マイコンピュータ共通)

Explorerのリストビューで、複数の項目(=フォルダ・ファイル)を選択状態にしたい時は、次のようにして下さい。

●項目が隣り合って連続している場合

ここでは例として、5番目のファイルから10番目のファイルまで選択状態にすることにします。


1.まず最初に、5番目のファイルにカーソルを合わせます。この時に名前を覚えておきます。
できればその下の6番目の名前も覚えておくと、間違いが少なくなります。

2.下矢印Keyを押して、10番目の項目にカーソルを移動します。

3.ShiftKeyを押しながら、上矢印Keyを押します。

4.ShiftKeyを押したまま上矢印Keyを押して行って、5番目の項目まで移動します。

6.これで5番目から10番目の項目まで、選択状態になりました。
ShiftKeyと上矢印Keyから指を離して、次の作業に移ります。

※この例では、下から上に向かって移動していますが、もちろん 上から下でもかまいません。結果は同じです。

●項目が離れている場合

選択状態にしたい項目が、リストの中で離れた場所にある時は、次のように操作します。


1.まず、選択したい項目がどの辺にあるのかを、上下矢印Keyを動かして調べておきます(これは省略してもOK)。

2.CtrlKeyを押しながら、SpaceKeyを2回 続けて押します。
これで一つめの項目が選択状態になります。

3.CtrlKeyを押したまま、上下矢印Keyを動かして、選択したい項目にカーソルを移動します。

4.見つかったら、そこでSpaceKeyを押します。

これで ふたつめの項目が選択状態になります。

5.CtrlKeyを押したまま、次の項目に移動し、同じようにSpaceKeyを押して選択状態にしていきます。

6.最後の項目まで選択が終わったら、CtrlKeyから指を離します。
そして次の作業に移ります。

■Explorerのツリービューから マイ ミュージックの中にある曲=音楽ファイルを再生する

次に、Explorerのツリービューから、マイ ミュージックの中に保存してある曲をWindowsMediaPlayerで再生してみます。

「マイドキュメント プラス」
と読み上げる所にカーソルを合わせて、右矢印Keyを押します。
「右端 マイドキュメント マイナス」
と音声がします。
「マイナス」というのは、「マイドキュメント」のフォルダが開いている、という意味ですから、下矢印Keyを押して、項目を読んでみます。
「01 予定表」…… 
と、マイドキュメントの中のフォルダが表示されています。
どんどん下矢印Keyを押して、先に進んでいって、
「マイミュージック プラス」
という所にカーソルを合わせます。
「プラス」というのは、このフォルダの中に、まだいくつかフォルダが入っている、という意味です。
中に入っているフォルダを表示させるには、右矢印Keyを押します。
「右端 マイミュージック マイナス」
という音声がしたら、現在の項目の下に、中のフォルダが表示されています。
下矢印Keyを押して項目を読んでいきます。
「サイモン&ガーファンクル プラス」
名前の後に「プラス」と言っているので、さらに中のフォルダを表示させます。
(※注:この例は、私の好みによるものです)

右矢印Keyを押すと、
「右端 サイモン&ガーファンクル マイナス」
と音声がします。フォルダが表示されているので、下矢印Keyを押します。
「プレミアム・ベスト レベル 3」
と音声がします。「レベル 3」と発声するときは、もうこれ以上フォルダが入っていない、ということを表しています。
ためしに右矢印Keyを押して確認してみます。
「右端 プレミアム・ベスト」
と音声がします。
さらにだめ押しで、下矢印Keyを押してみます。今度は別のフォルダの名前を読み上げるはずです。

「プレミアム・ベスト」というフォルダの中身を表示させるために、TabKeyを押します。
「プレミアム・ベストのリストビュー 選択 01 サウンド・オブ・サイレンス.wma」
と音声がします。
下矢印Keyを押してゆくと、アルバムの他の曲が並んでいます。
適当な曲にカーソルを合わせて、EnterKeyを押します。
すると、WindowsMediaPlayerが起動して、曲の再生が始まります。

■Explorerを使ってアルバムの中の曲を全部 連続再生させる方法

ついで、と言っては何ですが、Explorerを使って、アルバムの中の曲を全部、連続再生させる方法について書いておきます。

先ほどのリストビューの画面から、ShiftKey+TabKeyを押すと、元のツリービューの画面に戻ります。
「プレミアム・ベスト」
と、フォルダ(=アルバム)の名前を読みます。
AltKeyを押してメニューを開き、上下矢印Keyで項目を選択します。
「プレミアム・ベスト メニュー」
と言うところがあります。「メニュー」と発声しているので、サブメニューがあることがわかります。
そこで右矢印Keyを押してサブメニューを開きます。
「Windows Media Playerで再生する P」
という項目が見つかります。
ここでEnterKeyを押すと、WindowsMediaPlayerが起動して、アルバム全局の再生が始まります。
※AltKeyでメニューを開くかわりに、ApplicationKeyを押してコンテキストメニューを開くと、少し手間を省くことができます。
ApplicationKeyを押してコンテキストメニューを開き、下矢印Keyを押して行くと、
「Windows Media Playerで再生する P」
という、さっきと同じメニューがありますので、そこでEnterKeyを押すと再生が始まります。


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■最終更新日:2009年9月6日  © 2008 yanikun.