初心者の 初心者による 初心者のための  音声パソコン小技集
マウスハーネス=マウスの位置をスタートメニューに登録してキーボードでマウスポインタを移動させられるソフト

マウスハーネス=マウスの位置をスタートメニューに登録してキーボードでマウスポインタを移動させられるソフト

■前置き:

一般ユーザ向けのソフトには、音声で使えないものが多いのですが、その中にも二種類あります。
ひとつは、全く音声が乗らないもの。これは、もう手も足も出ません。
もうひとつは、一部だけ音声が乗らない、そして、どうしてもキーボードでは操作できない所がある、そういうソフトです。
たとえば、最初に作業を開始するボタンだけ、キーボードでは押せない、 または、最後の「OK」「実行」のボタンだけが押せない。
そこさえクリアできれば、あとは音声とキーボードで操作することができる。 そういうソフトが結構あります。

こうした、歯がゆい思いを解消してくれるのが、「マウスハーネス」というソフトです。
あらかじめ記録した場所に マウスポインタ(*注) を移動させて、クリックすることによって、キーボードでは押せないボタンを押して、これまで出来なかった操作を可能にしてくれる、 とってもありがたいソフトです。

#注:最初にマウスポインタの位置を登録する時には、画面の見える人に手伝ってもらう必要があります。

■ソフトの概要と入手先

・種別:フリーソフト
・動作OS:Windows XP/2000/Me/98
・作者:Kodera Y(トゥバーズ・プロジェクト) 様
・入手先(別ウィンドウで開きます):
Two-Birds Project
http://two-birds.com/index.html

Two-Birds ソフトのページ
http://two-birds.com/softs.html


上記のページの「マウスハーネスのダウンロード」のリンクからダウンロードして下さい。

■「マウスハーネス」を使うための準備

Step 1:フォルダを用意する

このソフトは、.zip という、ファイルを圧縮して、サイズを小さくした形で配布されています。
これを普通に使えるようにするためには、「解凍」という作業が必要になります。
そして、このソフトの場合、解凍すると、 5個のファイルが現れて、バラバラに展開されてしまいます。
この散らばったファイルを、後から拾い集めるのは大変です。
そこで、あらかじめファイルを入れるためのフォルダを作成しておきます。

今回は、わかりやすいように、「マイドキュメント」の中に、そのフォルダを作成することにします。

1.マイドキュメントを起動します。
AltKeyを押してメニューを開き、上下矢印Keyで「新規作成」 を選んで、そこから右矢印Keyでサブメニューを開きます。

2.上下矢印Keyで、「フォルダ」を選んで、EnterKeyを押します。

3.リストビューの一番下に「新しいフォルダ」という名前のフォルダが出来ていますので、カーソルを、そこに合わせます。

4.名前を「マウスハーネス」に変更するために、F2 Keyを押します。
BackSpaceKeyを押して、カーソルを左端に持っていきます。
半角/全角Keyを押して、日本語入力モードにします。
カタカナで「マウスハーネス」と入力して、EnterKeyを押します。

5.いったん、マイドキュメントを閉じます。

Step 2:ダウンロード

1.上記のページの、「マウスハーネスのダウンロード」の所で、EnterKeyを押すと、 ダウンロードするためのウィンドウが開きます。
「キャンセルのプッシュボタン 確認」
と、音声がしますので、左矢印Keyを押して、「保存」のボタンに移動して、 EnterKeyを押します。

2.すると、Windows標準の「ファイルを保存」のダイアログボックスが現れます。
保存する場所を「マイドキュメント」に変更してから、TabKeyで「保存」のボタンに移動して、EnterKeyを押します。
※ファイル名は、「mharneszip.zip」です。

Step 3:解凍

1.「マイドキュメント」を開きます。
先ほど保存した「mharneszip.zip」のファイルにカーソルを合わせます。 

2.AltKeyを押してメニューを開き、「すべて展開」という項目を選んで、 EnterKeyを押します。

3.「圧縮フォルダの展開ウィザードの開始」と音声がして、ファイルを解凍(展開) するためのウィンドウが開きます。
TabKeyを押して、「次へ」のボタンに移動して、EnterKeyを押します。

4.次のウィンドウが開いて、「ファイルを下のディレクトリに展開する:のエディット  文字入力」と音声がします
既にボックスに文字が入力されていますが、TabKeyを押して、「参照」のボタンに移動して、EnterKeyを押します。

5.「OK」のプッシュボタン 確認」と音声がして、宛先を選ぶダイアログボックスが開きます。
TabKeyを押していくと、 「宛先を選んでください。のツリービュー フォルダ選択 マイドキュメント  プラス」と音声がしますので、ツリービューを操作して、 「マイドキュメント」の中にある、先ほど作成したフォルダ 「マウスハーネス」を選択します。
※「マイドキュメント」の所で、右矢印Keyを押すと、その中にあるフォルダの一覧が 「マイドキュメント」の項目の下に表示されますので、下矢印Keyで「マウスハーネス」にカーソルを合わせます。

6.TabKeyを押して「OK」のボタンに移動して、EnterKeyを押します。
すると、先ほどの画面に戻ります。
念のために、ShiftKey+TabKeyを押して、 宛先のフォルダが、正しく指定されているかどうか、 確認してみてください。

7.確認したら、TabKeyを押して、「次へ」に移動して、EnterKeyを押します。

8.すると、次の画面が開いて、 「展開されたファイルを表示するのチェックボックス 切替  チェック」と音声がします。
そのままTabKeyを押して「完了」まで移動して、EnterKeyを押します。

Step 4:セットアップ

1.解凍(展開)するためのウィンドウが閉じて、かわりに 展開されたフォルダが開いて、その中のファイルの一覧が表示されます。
「エクスプローラのリストビュー 選択 MHar.exe」と音声がします。

2.上下矢印Keyで、「MHarStart.vbs」というファイルにカーソルを合わせて、EnterKeyを押します。

3.すると「セキュリティの警告」のウィンドウが現れて、 キャンセルのプッシュボタン 確認」と音声がします。
左矢印Key、またはTabKeyを押して、「開く」のボタンに移動して、 EnterKeyを押します。

4.再び「セキュリティの警告」のウィンドウが現れます。
左矢印Key、またはTabKeyを押して、「実行」のボタンに移動して、 EnterKeyを押します。

5.(注:ここから先、ちょっと記憶があいまいです。すみません) …すると、たしか、「スタートメニューにメニューを登録します」 というようなメッセージが現れます。
同時に「操作説明」のファイルが開くはずですので、一応 読んでおいてください。

※「セキュリティの警告」は、その人のセキュリティソフトや、 設定レベルによって違ってきます。
そのため、同じ操作にならない場合があります。

■(マウス)ポインタオプションの設定

このソフトを使うためには、マウスに関する設定を、次のように変更する必要があります。 (または、確認が必要です)

1.コントロールパネルを開きます。
上下矢印Keyで、「マウス」の項目を選んで、EnterKeyを押します。
「主と副のボタンを切り替えるのチェックボックス 切替」 と音声がして、ダイアログボックスが開きます。

2.ShiftKey+TabKeyを押します。
「ボタンのタブコントロール 選択」と音声がしたら、右矢印Keyで、 「ポインタオプション」という所まで移動します。

3.そこから、TabKeyを押して行って、
「ポインタを自動的に既定のボタン上に移動する のチェックボックス」
という所まで移動します。
ここの項目に、チェックがついていたら、SpaceKeyを押して、チェックを外します。
※「チェックなし」になっていたら、そのままにして次に進みます。

4.そこからTabKeyを押して行って、「OK」のボタンの所で、EnterKeyを押します。

■実際の操作

#注意:最初に、マウスポインタの位置を登録するためには、 画面の見える人に、マウス、または、タッチパッドを操作してもらう必要があります。

1.まず、クリックしたいボタンなどの位置に、マウスポインタを移動してもらいます。
ここでは、実際に私が使っている「GOM Encoder」というソフトを例に挙げて説明いたします。
このソフトは、動画ファイルを他のファイル形式に変換するものですが、音声とキーボードでは全く使えません。
しかし、サポートしてくれる人と 一緒に操作して試したところ、「出力設定」と「実行」というふたつのボタンをマウスでクリックすることが出来れば、使えることを確認しました。

2.「GOM Encoder」を起動します。
この時、何回か「起動」と「終了」を繰り返して、ウィンドウが同じ大きさで、同じ位置に現れることを確認しておきます。
※ソフトによっては、起動する旅に、違う大きさ・位置で現れるものがあります。そういうソフトにはマウスハーネスは使えません。

3.まず「実行」のボタンの所に、マウスポインタを移動させてもらいます。
ポインタの位置が動かないように注意しながら、WindowsKeyを押して、スタートメニューを開きます。
「プログラム」の所で、右矢印Keyを押してサブメニューを開き、 上下矢印Keyで、「hマウスハーネス」の所に移動します。

4.さらに、そこから右矢印Keyでサブメニューを開きます。
「MHar 操作パネル」という項目のところで、EnterKeyを押します。

5.「マウスハーネス」のウィンドウが開いて、 「ただいま 805-517 マウスハーネスのエディット 文字入力」
という音声がします。
(※ここでは、わかりやすくするために、数字を表記してありますが、 ここの数字は、ひとつの例です。ポインタの位置によってそのつど変化します。)

6.最初は、名前を入力するエディットボックスに、フォーカスがありますので、わかりやすい名前を入力します。
ここでは、「GOM Encoder 実行」という名前にします。

7.入力したら、TabKeyを押して、「OK」のボタンに移動して、 EnterKeyを押します。すると、
「登録作業 マウスハーネスのメッセージ GOM Encoder 実行 という名前で、現在の位置(805-517)を登録します。
よろしいですか。エンターは OK エスケープワ キャンセル」
というメッセージが出ますので、EnterKeyを押します。

すると、「登録完了」のメッセージが現れます。
ここも、EnterKeyを押します。
(※この後にも、「マウスハーネス」のウィンドウが、 表示されている時があります。
その時はEscapeKeyを押して閉じてください)

これで、マウスポインタの位置が記録され、スタートメニューの「プログラム」の中の、「hマウスハーネス」の項目の中に、サブメニューとして「GOM Encoder 実行」という項目が追加されています。

■マウスハーネスを使って、マウスポインタを移動させる 

1.スタートメニューの「プログラム」の中から「hマウスハーネス」を選び、 サブメニューを開きます。

2.サブメニューの中から、「GOM Encoder 実行」を選んで、EnterKeyを押します。
※この時、セキュリティの警告メッセージが出て、「キャンセルのプッシュボタン」という音声がしたら、左矢印Key、またはTabKeyを押して、「実行」に移動させてから、 EnterKeyを押して下さい。

3.「移動完了 マウスハーネスのメッセージ マウスを移動しました。 画面を選んでクリックしてください。エンターは OK」
という音声がしますので、EnterKeyを押します。

4.マウスポインタが、GOM Encoderの「実行」のボタンに移動していますので、 マウス、またはタッチパッドの手前にある左側のボタンを押します。
これで、マウスで「実行」のボタンをクリックしたのと同じ操作になります。

*注:マウスポインタ
パソコンの画面に現れている、マウスによる操作の対象の位置を指し示す記号のようなものです。
普段は矢印の形をしていて、対象や状況によって、砂時計の形になったり、人差し指を建てた手 の形になったりします。
「マウスカーソル」と呼ばれることもあります。


■フリーソフトを使う時の注意

フリーソフトというのは、"無料&無保証"というのが原則になっています。
つまり タダで使えるかわりに、そのソフトの使用によってトラブルが起きた時にも、何も保証が無い、ということです。
ここで紹介するソフトは、私が少なくとも数ヶ月 実際に使ってみて、大きな不具合の無いものに限っていますが、それでもユーザーのパソコン環境や使い方によっては、重大なトラブルを引き起こす可能性があります。
あまり好きな言葉ではありませんが、"自己責任"で使用する、ということになります。
その点をあらかじめご了承下さい。
※製品版のソフトについては、程度の差はありますが、メーカーのサポートがあります。不具合や不明な点は、メーカーにお問い合わせ下さい。

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