|
|
ネットバンキング・ネットショッピング・会員制サイトなどを利用していると、管理すべきユーザーIDやパスワードが、どんどん増えていきます。
また、メールアカウントや、有料のソフト・シェアウェアのライセンスキーなども、パソコンの利用と共に、その数が増えていきます。
こうした情報を、まとめて暗号化して管理出来るのが「パスワード総合管理」です。
※「パスワード総合管理」では、ユーザーIDやパスワードなどの情報を、「内緒情報」と呼んでいます。ここでも、それにならって「内緒情報」という言葉を使っていくことにします。
-
主な機能
-
暗号化した形でのファイルの保存
-
パスワードの自動生成
-
ディスクのボリューム・シリアルナンバー等によるセキュリティの設定
-
パスワードの変更履歴の保存と参照
ソフト名: パスワード総合管理
動作OS:Windows7/Vista/XP/Me/2000/98/95/NT
種別:シェアウェア 1,155円(税込) *注1
作者:斉藤 秀夫 様
*注1:ひとつのファイルにつき、4個のデータの登録までは、フリー(無料)で使用することが出来ます。
パスワード総合管理では、ひとつのファイルに「ネットバンキング」、もうひとつのファイルに「ネットショッピング」…など、ジャンルに分けて登録するようになっています。
このひとつのジャンル=ファイルにつき、4個の項目の登録までは無料で使用することが出来るということになります。
また、価格はVector経由で購入した場合の金額です。作者のサイトから直接購入すると、1,050円(税込み)になります。
秀まるおのホームページ(サイトー企画)−パスワード総合管理
http://hide.maruo.co.jp/software/pwinte.html
このページの中の、
最新版はこちら pwinte213_signed.exe Ver2.13 183KB 2009/07/28
のリンクからダウンロードします。
※ページの一番下の方にありますので、Shiftキー+Tabキーで探した方が速いです。
1.上記のページで、pwinte213_signed.exeを実行するか、適当な所に保存してから実行します。
「パスワード総合管理 V2.13 をインストールしますか? エンターは はい Nワ いいえ」と音声がしますので、Enterキーを押します。
2.次の画面に変わります。ここはインストール先を指定する所です。
最初は「C:\Program Files\PWInte\」が指定されています。
普通は「次へ」のボタンを押して、このまま進みます。別の場所にインストールしたい時は、「参照」のボタンを押して、別のフォルダを指定します。
※このソフトの、フォルダを選択するダイアログボックスは、一般的なツリービュー形式のものではありません。これについては後述します。
*注2
3.次の画面は、ショートカットの作成を選択する画面です。
スタートメニューに登録する
デスクトップにショートカットを作成する
必要なものにチェックを付けてから、「次へ」のボタンを押して進みます。
4.「スタートメニューまたはデスクトップのアイコンからプログラムを起動してください。」というメッセージが出ます。これでインストール完了です。
「パスワード総合管理」で、フォルダを選択するダイアログボックスは、おなじみのWindows標準のツリービューとは形と操作が異なっています。
1.ダイアログボックスが開く戸、最初はリストビューにフォーカスされていますが、
Tabキーを押して、ドライブを選択するドロップダウンリストに移動します。
2.上下矢印キーでドライブを選択してから、Shiftキー+Tabキーで、フォルダを選択するリストビューに戻ります。
3.上下矢印キーでフォルダを選択し、Enterキーを押します。下の階層のフォルダを指定したい場合は、Enterキーで開いてから上下矢印キーで選択してEnterキーを押して決定します。
※カーソルを合わせただけでは選択されませんので、注意が必要です。
4.Tabキーで「OK」のボタンに移動してSpaceキーを押します。これで選択完了です。
「パスワード総合管理」を起動すると、最初は内緒情報のリストビューにフォーカスされています。そして「追加」と音声がします。
はじめて起動した時は、当然 何も項目が登録されていませんから、この「追加」と読む所でEnterキーを押して、項目(内緒情報)を登録します。
次回以降も、新しく項目を登録する時は、「追加」の所でEnterキーを押して登録していきます。
※このリストビューの左側に、グループ分けのツリービューがあるのですが、私は全くこちらのツリービューは使わず、リストビューだけで使っています。
したがって、グループ分けの操作についてはわかりませんので、ヘルプを参考に、各自で操作なさって下さい。
リストビューの「追加」の所でEnterキーを押すと、「項目の追加」というダイアログボックスが現れます。
Tabキーで項目を移動しながら、必要な内容を入力していきます。
-
●名前
-
登録する名前を入力します。
-
●種類
-
どのような情報を登録するかを選択します。
ドロップダウンリストになっていますので、上下矢印キーで、次の5種類の中から選択します。
ここで選択した項目によって、次からの入力の内容が違ってきます。
パスワード情報
パスワード情報 + インターネット
パスワード情報 + 補足
パスワード情報 + インターネット + 補足
内緒情報
・「パスワード情報」は、IDとパスワードだけを登録するものです。
・「インターネット」というのは、銀行やショップなどのサイトのURLとメールアドレスを登録するためのものです。
・「補足」は、IDやパスワードの他に、手続きに必要となる情報屋メモなどを入力するものです。
・「内緒情報」を選ぶと、メモを入力するボックスだけが現れます。
-
●ユーザーID
-
ユーザーIDを入力します。手入力ではなく、コピー&貼り付けをおすすめします。
-
●パスワード
-
ショップなどから、パスワードが送られてきている場合は、ここに入力します。
自分でパスワードを考えて設定するようになっている場合は、次の「生成」の機能を使うことが出来ます。
-
●「生成」ボタン
-
このボタンを押すと、パスワードを生成するためのダイアログボックスが開きます。
※生成の方法については、こちらをお読み下さい。
最初に「+インターネット」を選択していると、次の項目が表示されています。
-
●ホームページ
-
ショップなどのホームページのURLを入力します。
-
●「開く」ボタン
-
既定(標準)のブラウザが起動して、相手のホームページを開きます。
-
●メールアドレス
-
相手のメールアドレスを入力します。
-
●「送る」ボタン
-
相手にメールを送信するために、既定(標準)のメールソフトのメール作成画面が開きます。
最初に「+補足」を選択すると、次の項目が表示されます。
-
●補足
-
手続きに必要な情報やメモを入力します。
必要な項目の入力が終わったら、Tabキーで「OK」のボタンに移動してSpaceキーを押します。
「項目の追加」のダイアログボックスが閉じて、リストビューに新しい項目が追加されて表示されます。
-
●履歴
-
このダイアログボックスの最後に、「履歴」というボタンがあります。このボタンを押すと、「履歴」のダイアログボックスが開きます。
このダイアログボックスには、これまで変更したパスワードなどの内緒情報の履歴が表示されています。
パスワードは、同じものを続けて使用するのではなく、時々変更した方が良いとされています。ネットバンキングなどでは、定期的にパスワードを変更するよう促すメッセージが表示される場合もあります。
パスワードを変更する時は、現在のパスワードと、新しいパスワードを入力することを求められます。
この時、コピー操作のミスなどによって、現在のパスワードを失ってしまう場合があります。そんな時にも、この履歴を参照すれば、変更前のパスワードを知ることが出来ます。
ダイアログボックスが開く戸、「スタート!」と音声がします。これが自動生成のスタートボタンなのですが、このボタンは、他の設定を済ませてから押すようにします。
-
●パスワードに使う文字
-
パスワードに使う文字の種類を選択する所です。Tabキーで移動しながら、Spaceキーを押して、チェックをオンオフしていきます。
※ショップやサイトによって、パスワードに使用出きる文字は違っています。そのページの注意書きを読んで確認して下さい。
A - Z アルファベットの大文字
a - z アルファベットの小文字
0 - 9 半角の数字
記号
※「記号」にチェックを付けると、次の「記号の詳細」のボタンが有効になります。そのボタンを押すと、新しいダイアログボックスが開きます。
Tabキーで記号の一覧を移動しながらSpaceキーで使用する記号にチェックを付けていき、最後に「OK」のボタンを押して決定します(OKボタンを押すと、元のダイアログボックスに戻ります)。
ただし 記号は、使える記号が制限されていたり、そもそも使えなかったりするサイトが多いので、記号を使う場合は注意が必要です。
-
●紛らわしい文字は使わない
●記号を1つ以上必ず入れる
●選択した文字種をすべて1文字以上必ず入れる
-
以上の三つは、チェックボックスになっています。必要に応じてチェックを付けて下さい。
-
●桁数
-
スピンボタンを上下矢印キーで操作して、桁数を選択します(最初は10桁になっています)。
これらの項目を設定した後、Tabキーを押していくと、「パスワード」と音声がします。
ここが、生成されたパスワードが入力されるボックスです。
そこから更にTabキーを押すと、最初の「スタート!」ボタンに戻ってきますので、ここでSpaceキーを押します。
すると、パスワードの自動生成が始まり、先ほどの「スタート!」ボタンが「ストップ!」ボタンに変わります。
適当なタイミングで、この「ストップ!」ボタンをSpaceキーで押します。
そこから、Shiftキー+Tabキーを押してテキストボックスに戻ると、生成されたパスワードが表示されています。
パスワードを確認したら、Shiftキー+Tabキーで「OK」のボタンまで戻ってSpaceキーを押します。
すると、元のダイアログボックスに戻り、「パスワード」のボックスに、先ほど生成されたパスワードが自動的に入力されています(Shiftキー+Tabキーで戻ると確認出来ます)。
こうして内緒情報を登録したら、そのファイルに名前を付けて保存します。
Altキーでメニューを開き、上下矢印キーで「名前を付けて保存」を選んでEnterキーを押します。
「名前を付けて保存」のダイアログボックスが開きますので、わかりやすい名前を付け、保存先のフォルダを指定して「保存」のボタンを押します。
※
「セキュリティ設定」のダイアログボックス
で、「バックアップファイルを作成する」にチェックを付けてあると、バックアップ先を指定するダイアログボックスが開きます。
同じファイルに、新しい内緒情報の項目を追加した時は、上書き保存します。
1.登録した内緒情報ファイルを開くには、二通りの方法があります。パスワード総合管理を起動して、そのメニューから開く方法と、「コンピューター」などのファイル管理ソフトから開く方法です。
-
●ファイル管理ソフトから開く方法
-
ファイル管理ソフトから開くには、ファイルが保存してあるフォルダを開き .sec という拡張子のファイルにカーソルを合わせて、Enterキーを押します。
-
●パスワード総合管理を起動してメニューから開く方法
-
Altキーでメニューを開き、下矢印キーで「開く」を選んでEnterキーを押します。
上矢印キーを押すと、最近開いたファイルの履歴が表示されていますので、そこから選んでEnterキーを押します。
※設定によっては履歴が表示されません。
Windows7の場合は、スタートメニューに登録しておくと、サブメニュー(ジャンプリスト)に最近開いたファイルが表示されますので、右矢印キーでサブメニューを開いてから、上下矢印キーで目的のファイルを選んでEnterキーを押します。
※スタートメニューの設定によっては、履歴が表示されません。
2.どちらの方法で開いても、マスターパスワードの入力を求めるダイアログボックスが開いて「答え」と音声がします。
マスターパスワードを入力するテキストボックスにフォーカスされていますので、そこに入力します。
3.そこからTabキーで「OK」のボタンに移動して、Spaceキーを押します。
これで、メイン画面にこれまで登録した項目の一覧が表示されて、「パスワード総合管理 一覧項目」と音声がします。
※この時、カーソルがリストビューの一番上ではなく、途中にある時があります。
判別するには、Shiftキーを押します。これでカーソルのある項目を読み上げます。
次に、登録した情報を、実際に呼び出して使う方法について説明します。
内緒情報のファイルを開く戸、リストビューにこれまで登録した項目がタテ一列に並んで
表示されます。
上下矢印キーで目的の項目にカーソルを合わせます。そこで次のショートカットキーを押すことによって、各項目をコピーして使います。
Ctrlキー+U…ユーザーIDをクリップボードにコピー
Ctrlキー+P…パスワードをクリップボードにコピー
Enterキー…「項目の編集」のダイアログボックスを開く
※このダイアログボックスの中の、それぞれの項目のテキストボックスの内容をCtrlキー+Cでコピーすることが出来ます。
●コンテキストメニュー
このリストビューでApplicationキー またはShiftキー+F10キーを押すと、コンテキストメニューが開き、そこから先ほどのコピーが出来る他、
・ホームページを開く
・メールを送る
・補足のコピー
などの操作を実行することが出来ます。
※メールやホームページの項目は、アドレスなどの情報を登録してある場合に限ります。
それぞれのファイルについて、個別にセキュリティのレベルを設定することが出来ます。
Altキーでメニューを開き、上下矢印キーで「(ファイル名)のセキュリティ」を選んでEnterキーを押します。すると、セキュリティレベルを設定するダイアログボックスが開きます。
次の各項目のチェックボックスに、必要に応じてチェックを付けていきます。
※あまりにもセキュリティレベルを高く設定すると、後でファイルを開くことが出来なくなるおそれがありますので、ほどほどに…。
-
ファイルが他のフォルダに移動していた場合には開けないようにする
-
ディスクのボリューム名が違っていたら開けないようにする
-
ディスクのシリアルナンバーが違っていたら開けないようにする
-
ファイルのタイムスタンプが違っていたら開けないようにする
-
質問に正解しないと開けないようにする
-
ここは是非チェックを付けましょう。ここでマスターパスワードを設定しないと、誰にでも内緒情報のファイルを開けられてしまいますので。
この項目にチェックを付けると、次の「質問」のボタンが有効になりますので、Spaceキーを押します。
すると、新しいダイアログボックスが開きます。
●質問のダイアログボックス
質問…ここは自分で質問を設定するか、次の「質問の例」のボタンを押して、リストビューに表示されている質問の例から選択します。
正解…ここにはマスターパスワードを設定します。自分にはわかりやすいけれど、他人からは推測されにくい文字列を入力します。
二つのボックスに、それぞれ入力してから「OK」のボタンを押します。
すると、元のセキュリティのダイアログボックスに戻ります。
-
ファイルが開けなくなってしまった場合のための非常用の質問を用意する
-
この項目はチェックするよう、おすすめします。先ほど設定したマスターパスワードを忘れてしまった時に、この非常用の質問を用意しておくと、こちらの方からファイルを開くことが出来るので、いざという時に安心です。
ここにチェックを付けると、「非常用の質問」のボタンが有効になります。
このボタンを押すと、非常用の質問と答えを設定するダイアログボックスが開きます。
先ほどのマスターパスワードと同じ要領で入力して設定します。
-
バックアップファイルを作成する
-
ここはチェックありにすることをおすすめします。
-
バックアップファイル側ではセキュリティを解除する(推奨)
-
ここにチェックを付けると、マスターパスワード無しで、また 他のいろいろなセキュリティの設定に関わらず、ファイルを開けることが出来ます。
私はここにチェックを付けています。正直 これで助かったこともあります。
ただし、あくまでもセキュリティを重視するのであれば、チェックなしにした方がいいかもしれません。
-
バックアップ先のフォルダ
-
このフォルダは、他人から推測されにくい場所を指定しましょう。場合によっては、
新しく専用のフォルダを作成してもいいと想います。
各種の設定は、「設定」メニューと設定ダイアログボックスで行ないます。
1.Altキーでメニューを開き、右矢印キーで「設定」に移動します。
2.そこから下矢印キーで「設定」を選んでEnterキーを押します。設定のダイアログボックスが開きます。
Tabキーで項目を移動しながら設定していきます。ほとんどがチェックボックスです。
●ファイルメニューに履歴を表示する
-
「ファイル」メニューの中に、最近開いたファイルの履歴を表示するかどうかを指定します。
表示してあると便利ですが、他人にファイル名を知られたくない場合はチェックオフにします。
-
●質問に対する答えの入力時に「****」表示する
-
このソフトを操作している時に、他の人にパソコンの画面を見られる可能性のある場合は、チェックを付けます。
-
●項目中のパスワード入力欄を「****」表示する
-
このソフトを操作している時に、他の人にパソコンの画面を見られる可能性のある場合は、チェックを付けます。
ただし、ここにチェックを付けると、このダイアログボックスからパスワードをコピーすることが出来なくなります。
※リストビューでは、パスワードは元々「****」表示されています。また、このリストビューからパスワードをコピーすることが出来ますので、操作する上での影響はそれほどありません。
-
●表示する項目(カラム)
-
カラムというのは、項目の名前です。リストビューの一覧にどの項目を表示するかを、ここで選ぶことが出来ます。
Tabキーで移動しながら、必要な項目にチェックを付けていきます。
-
●終了時にクリップボード内の内緒情報を消去する
-
ここがチェックなしの状態の場合は、ソフトの終了時に、クリップボードの内緒情報を消去するかどうかを確認するメッセージが現れます。チェックを付けると、メッセージなしで消去して終了します。
※このサイトの、
クリップボードのデータを保存して活用出来るソフト「HotClip」
など、クリップボードの履歴を保存するツールを使っていると、クリップボードの中のパスワードなどを消去しても、そちらのツールの履歴に内緒情報が残ってしまいます。
その場合は、それらのツールのメニューから消去するようにして下さい。
|
|