はじめに

このページは、2015年4月29日に、大幅に書き直しています。
以前のページでは、Windows XP での操作について書いてありましたが、Windows 7 での操作に改めました。
※以前の説明の文章は、「Windows XP での操作」の項目に残しておくことにします。

この操作が必要な理由

USBメモリやSDカード・外付けハードディスクドライブ・ポータブルオーディオプレイヤーなどの外部機器を、パソコンに接続して使っている方は多いと思います。
そうした機器=ハードウェアをパソコンから取り外す時は、いきなり取り外すのは避けるべきです。いきなりパソコンから取り外すと、最悪の場合、メディアのデータが消失する危険があります。
そのため、そうした外部機器をパソコンから取り外す時は、「ハードウェアの安全な取り外し」というプログラムを使って、パソコンとの接続を切断してから、機器を取り外すことになっています。
※Windowsをシャットダウンして、パソコンの電源を完全に切ってから取り外してもOKです。 ただし、スリープや休止状態での取り外しは推奨されていません。

実践パソコン環境

OS : Windows7 Pro SP1 64bit
スクリーンリーダー : PC-Talker7 2.12
(2015年4月 現在)

通知領域(タスクトレイ)からの操作

ここでは、通知領域(タスクトレイ)の表示の設定によって、二通りの項目に分けて説明しています。 この通知領域の設定に関しては、次のページを参照してください。

Windows7の「通知領域(タスクトレイ)」

「常にすべてのアイコンを表示する」という設定にしている場合

1.Windowsキー+B を押して「通知領域」にフォーカスを移動して、左右矢印キーで「ハードウェアを安全に取り外す」のアイコンにカーソルを合わせます。

2.Spaceキー またはEnterキーを押すと、「取り外し」のメニューが開きます。

3.上下矢印キーで取り外したいハードウェア(デバイス)を選んで、Enterキーを押します。

4.「ハードウェアの取り外し:リムーバブル ディスク はコンピューターから安全に取り外すことができます。」と音声がしたら、取り外してOKです。
※WindowsXPでは、このメッセージは読みませんでしたが、Windows7では読むようになっています。

アイコンごとに個々に表示/非表示の設定にしてある場合

1.Windowsキー+Bを押して「通知領域」にフォーカスを移動します。

2.「インジケータ表示ボタン」と音声がしたら、Enterキーを押します。

3.すべてのアイコンの一覧が表示されるので、上下矢印キーで「ハードウェアを安全に取り外す」のアイコンにカーソルを合わせます。

4.Spaceキー またはEnterキーを押すと、「取り外し」のメニューが開きます。

5.上下矢印キーで取り外したいハードウェア(デバイス)を選んで、Enterキーを押します。

6.「ハードウェアの取り外し:リムーバブル ディスク はコンピューターから安全に取り外すことができます。」と音声がしたら、取り外してOKです。

「コンピューター」から「ハードウェアを安全に取り外す」を実行する

この「ハードウェアを安全に取り外す」は「通知領域」よりも「コンピューター」から操作した方が速い場合があります。
以下はその手順です。

1.Windowsキー+E を押して「コンピューター」を開きます。
※既に開いている場合は、BackSpaceキー またはAltキー+左矢印キーで、ドライブ選択の画面に戻します。

2.取り外したいハードウェア(デバイス)にカーソルを合わせます。

3.Applicationキーを押してコンテキストメニューを開きます。

4.上下矢印キーで、「取り外し」を選んでEnterキーを押します。

5.「ハードウェアの取り外し:リムーバブル ディスク はコンピューターから安全に取り外すことができます。」と音声がしたら、取り外してOKです。

※なぜか、コンテキストメニューの中に「取り外し」という項目が無い場合があります。どういう時にメニューに表示されないのかは、まだきちんと検証出来ていません。

Windows XP での操作

この項目は、以前のページの説明を、ほぼそのまま掲載してあります。
ご存知の通り、Windows XP は既にMicrosoft社のサポートが終了しています。 そのため、セキュリティ面での問題が生じても対策は行なわれません。
ですから、Windows XP のパソコンを使う場合は、インターネットから切り離して(スタンドアロン)使用するようにしてください。

通知領域(タスクトレイ)を操作して起動する その1

USBメモリなどの外部メディアをパソコンに接続すると、通知領域(タスクトレイ)に、「ハードウェアの安全な取り外し」というアイコンが出来ます。
このアイコンからプログラムを起動する方法です。

1.WindowsKey+B を押して、通知領域(タスクトレイ)にフォーカスを移動します。
PC-Talker 2.0だと、「ツールバー 選択……」と音声がします。

2.左右矢印Key、または上下矢印Keyで「ハードウェアの安全な取り外し」というアイコンにカーソルを合わせて、EnterKeyを押します。

3.「ハードウェアの安全な取り外し」のウィンドウが開きます。
最初は、リストビューにフォーカスがあります。
複数のメディアや、プリンタ・無線LAN子機などを接続している場合は、ここで上下矢印Keyを使って、USBメモリを選択します。
USBメモリは、普通「USB大容量記憶装置デバイス」と表示されています。
ただし、プリンタなどは、USBメモリと同じく「USB大容量記憶装置デバイス」と呼ばれる場合が多いので、注意して下さい。

4.選択が終わったら、TabKeyを2回押して、「停止」のボタンに移動して、EnterKeyを押します。

5.すぐに、「OKのプッシュボタン」と音声がしますので、EnterKeyを押します。

6.「ポンッ!」というような音がしたら、取り外しOKです。パソコンからUSBメモリを抜いて下さい。

通知領域(タスクトレイ)を操作して起動する その2

さらに、これよりもう少し簡単な方法も紹介しておきます。それは、通知領域の「ハードウェアの安全な取り外し」のアイコンにカーソルを合わせて、EnterKeyではなく、SpaceKeyを押す、というものです。

SpaceKeyを押すと、
「バッテリ メーター アクティブ」
という音声がします。
そこで上下矢印Keyを押すと、「USB 大容量記憶装置デバイス-ドライブ(F:)を安全に取り外します」と音声がしますので、EnterKeyを押します。

すると、やはり「ポンッ!」という音がして、取り外しOKになります。
※外部メディアを複数 接続している場合は、上下矢印Keyを動かすと、その数だけ項目を読み上げますので、外したいものにカーソルを合わせて、EnterKeyを押します。

#注1:

タスクバーの設定で、「アクティブでないインジケータを隠す」のチェックボックスに、チェックがついていると、「ハードウェアの安全な取り外し」のアイコンをつかまえにくい場合があります。その場合は、上記の設定のチェックを外してください。

*参考:設定の変更

WindowsKeyを押して「スタートメニュー」を開きます。

「設定」にカーソルを合わせて、右矢印Keyでサブメニューを開きます。

「タスクバーとスタートメニュー」を選んで、EnterKeyを押します。

ダイアログボックスが開いて、「タスクバーを固定するの チェックボックス」
と音声がしたら、そのままTabKeyを押して進んでいきます。

「アクティブでないインジケータを隠すの チェックボックス」という項目の所で、チェックがついていたら、SpaceKeyを押して、チェックを外します。

そこから、TabKeyを押して「OK」のボタンに移動して、EnterKeyを押します。
これで設定完了です。

#注2:

また、セキュリティソフトなどのアイコンに、マウスポインタが捕まってしまって、そこからカーソルを移動できない場合も時々あります。
そういう時は、マウス、またはタッチパッドをそおっと動かして、マウスポインタを移動させて下さい。

#注3:

パソコンが休止状態になっているときは、外部接続デバイスが不安定な状態になっていますので、休止状態の時は、取り外さない方がよい、とされています。
上記の「…安全な取り外し」を実行してから、または、完全に電源を切ってから取り外してください。

「ハードウェアの安全な取り外し」のショートカットをスタートメニューの中に追加する

頻繁に外部メディアなどのハードウェアを接続したり取り外したりするようになると、これまで説明した、通知領域のアイコンを操作するのが面倒くさくなってきます。
そこで、スタートメニューにショートカットを追加して、すぐに取り外しのプログラムを呼び出すことが出来るようにする方法をご紹介いたします。

1.まず、次の文字列をコピーします。

rundll32 shell32.dll,Control_RunDLL hotplug.dll

2.WindowsKeyを押して「スタートメニュー」を開き、すぐにEscapeKey、またはAltKeyを押して「スタートメニュー」を閉じてしまいます。

3.ApplicationKey、またはShiftKey+F10Keyを押して、コンテキストメニューを開きます。

4.上下矢印Keyを押して、
「開く」
「開く-All Users」
のどちらかを選んでEnterKeyを押します。

この二つの項目の違いは、
「開く」=今 パソコンを使っている人だけが使うことの出来るメニューに追加します。
「開く-All Users」=このパソコンを使う人 全員が使えるメニューに追加します。
ということです。

どちらかでEnterKeyを押すと、
「Explorer オープン」
と音声がして、「スタートメニュー」のフォルダが開いて、登録されている項目のリストビューが表示されます。

5.AltKeyを押してメニューを開き、上下矢印Keyで「新規作成」の所にカーソルを合わせます。

6.右矢印Keyを押してサブメニューを開き、上下矢印Keyで「ショートカット」を選んで、EnterKeyを押します。

7.「ショートカットの作成」ウィザードが起動します。
「項目の場所を入力してください:のエディット 文字入力」
と音声がします。

8.フォーカスが文字入力のボックスにありますので、先ほどコピーしておいた文字列を、CtrlKeyを押しながら、アルファベットのV を押して貼り付けます。
正しく入力されたかどうかを確認するには、上矢印Keyを押します。
rundll32 shell32.dll,Control_RunDLL hotplug.dll
と読み上げればOKです。

9.TabKeyを押して、「次へ >の プッシュボタン 確認 N」に移動して、EnterKeyを押します。
すると、次の画面に切り替わります。

10.「このショートカットの名前を入力してください:のエディット 文字入力」
と音声がして、続いて「rundll32.exe」と、入力ボックスに現在 この文字が入っていることがわかります。

11.このままでは名前がわかりにくいので、変更します。
BackSpaceKeyを押して、あらかじめ入力されている文字列を削除します。
そこに、
「1 ハードウェアの安全な取り外し」
と入力します。
1 は、半角数字、続いて半角スペースを入れます。
半角スペースを入れるのは、あとで音声で聞きやすくするためです。

12.名前を入力したら、TabKeyを押して「完了」ボタンに移動して、EnterKeyを押します。
「ショートカットの作成」ウィザードが閉じて、リストビューに新しいショートカットができています。

13.下矢印Keyで、新しいショートカット=「1 ハードウェアの安全な取り外し」にカーソルを合わせて、EnterKeyを押します。
プログラムが起動して、ウィンドウが開くことを確認したら、AltKey+F4Keyで、リストビューのウィンドウを閉じます。

14.WindowsKeyを押してスタートメニューを開き、数字の 1 を押して下さい。
これで、「ハードウェアの安全な取り外し」のウィンドウが開くようになります。

─ 本文 ここまで ─