はじめに
お詫びと訂正
2021年5月8日
「バックアップの実行」の項目の中の、
「バックアップの動作(処理方法)」を選ぶ手順で、
三種類の動作の説明が間違っていましたので、訂正してお詫びいたします。
「SyncToy シンクトーイ」のインストールと日本語化については、
「SyncToy シンクトーイ」インストールと日本語化篇
をお読みください。
バックアップに要する時間
バックアップに要する時間は、データファイルの量やパソコンの環境などによって、かなり差があります。
その間は、基本的にはパソコンの操作が出来なくなりますので、時間に余裕がある時に実行してください。
特に、最初にバックアップする時は、フォルダの中のファイルを全てコピーしますので、けっこう時間がかかります。
同じフォルダを2回目以降にバックアップする時は、変更のあったファイルのみコピーしますので、時間はそれほどかかりません。
※「差分バックアップの場合。
実践パソコン環境
Windows 10 Version 20H2
PC-Talker 10 Version 1.42
※2021年5月8日現在
バックアップの準備
1.外付けハードディスクを用意する
USB接続の外付けハードディスクを用意してください。
USBメモリやSDカードも大容量のものが多くなっていますが、ファイルサイズ当たりの単価は、外付けハードディスクが格段にお値打ちです。
また、最近の外付けハードディスクは、最低でも 500GB くらい容量がありますので、音楽や写真・動画など大きなサイズのファイルも、余裕を持って保存することが出来ます。
2.バックアップ先のフォルダ作成
外付けハードディスクに、データファイルのバックアップ先のフォルダを作成します。
フォルダを作成しておかないと、データファイルがバラバラにコピーされて、収拾がつかなくなりますので。
@外付けハードディスクを、パソコンに接続します。
AWindowsキー + E Echo を押して、Explorerを起動します。
B外付けハードディスクの項目にカーソルを合わせて Enterキーを押します。
(ハードディスクの名前) (F) というようにガイドされる項目です。
外付けハードディスクの中身が表示されます。
※Windows7 で「自動再生」のダイアログが表示される場合は、上下矢印キーで「フォルダを開いてファイルを表示する」を選んで Enterキーを押します。
C上下矢印キーなどを押さずに、Applicationキーを押します。
※うっかり矢印キーなどを押してしまった場合は、フォルダやファイルが選択されてしまい、以下の操作がうまくいきません。
その時は、BackSpaceキーで元の画面に戻ってから、もう一度 外付けハードディスクの所で Enterキーを押して開いてください。
Dコンテキストメニューが開きます。
上矢印キーを押して、「新規作成」にカーソルを合わせます。
E右矢印キーでサブメニューを開き、「フォルダ」と読む所で Enterキーを押します。
新しいフォルダが作成され、フォルダの名前を入力できる状態になっています。
Fフォルダの名前を入力します。
自分でわかりやすい名前を入力してください。
例:document-bk
bk は、BackUp の略です。
G入力したら Enterキーを押します。
上矢印キーを押してから、下矢印キーを押して、新しいフォルダを確認してください。
バックアップの実行
「SyncToy シンクトーイ」を使ったバックアップは、次のステップで行ないます。
Step 1: 外付けハードディスクをパソコンに接続する
Step 2: 「SyncToy シンクトーイ」を起動する
Step 3: フォルダ・ペア作成
Step 4: バックアップの実行
Step 1: 外付けハードディスクをパソコンに接続する
この説明は省略します。
Step 2: 「SyncToy シンクトーイ」を起動する
スタートメニューから「SyncToy シンクトーイ」を起動します。
初回起動時には、「Read more about the Customer Experience Improvement Program」というダイアログが表示されます。
Tabキーで「OK」のボタンに移動して Enterキーを押します。
Step 3: フォルダ・ペア作成
「SyncToy シンクトーイ」でデータファイルのバックアップを行なうには、バックアップ元のフォルダとバックアップ先のフォルダ・バックアップの種類の設定が必要になります。
この設定は、「フォルダ・ペア」と呼ばれています。
@Tabキーを押して、「フォルダ・ペア作成」のボタンに移動します。
移動したら Enterキーを押します。
「フォルダ・ペア作成」のウィンドウが開きます。
「フォルダ・ペアの作成 (1/3) のエディット 文字入力」とガイドされます。
◆注意!:ここでの作業は慎重に行なってください。
バックアップ元のフォルダとバックアップ先のフォルダを間違えて選択すると、大事なファイルが消えてしまう可能性があります。
A最初に、バックアップ元のフォルダを選択します。
Tabキーを押して、「参照(R)...」のボタンに移動します。
移動したら Enterキーを押します。
Bフォルダを選択するダイアログボックスが表示されます。
Tabキーを押して、「左側のフォルダを選択してください:のツリービュー」
という所まで移動します。
※「左側のフォルダ」というのが、バックアップ元のフォルダを指します。
Cツリービューを操作して、バックアップ元(パソコン内のフォルダ)を選択します。
Dフォルダを選択したら、Tabキーで「OK」のボタンに移動して Enterキーを押します。
E次に、バックアップ先のフォルダを選択します。
Tabキーを押して、「参照(O)...」のボタンに移動します。
移動したら Enterキーを押します。
※同じ「参照」のボタンですが、その後のアルファベットが違いますので、注意してください。
参照(R) が バックアップ元(パソコン内)のフォルダの選択、
参照(O) が バックアップ先(外付けハードディスク)のフォルダの選択
です。
Fフォルダを選択するダイアログボックスが表示されます。
Tabキーを押して、「右側のフォルダを選択してください:のツリービュー」
という所まで移動します。
※「右側のフォルダ」というのが、バックアップ先のフォルダを指します。
Gツリービューを操作して、バックアップ先(外付けハードディスクのフォルダ)を選択します。
Hフォルダを選択したら、Tabキーで「OK」のボタンに移動して Enterキーを押します。
I元の「フォルダ・ペアの作成」の画面に戻っています。
Tabキーで「次へ」のボタンに移動して Enterキーを押します。
バックアップの処理方法の選択のウィンドウに変わります。
Jこのウィンドウでは、バックアップの動作(処理方法)を選択します。
「どの動作を行いますか? 同期(S) のラジオボタン」とガイドされます。
上下矢印キーで、目的に合った処理方法にカーソルを合わせて選択します。
この時、Enterキーや Spaceキーなどを押す必要はありません。
バックアップの動作は、次の3種類から選択するようになっています。
※音声では「同期」以外の日本語の部分は読み上げず、英語のままです。
Synchronize(同期)
作成、更新、削除があったファイルを双方向で反映します。
バックアップ先で作成、更新、削除されたファイルは、バックアップ元に反映されます。
そのため、バックアップ元とバックアップ先のファイルが同じ状態になります。
バックアップ元、またはバックアップ先で削除したファイルは、元に戻せなくなります。
※ただし、「ごみ箱」に移動されている場合は、そこから戻すことが可能です。
Echo
バックアップ元で作成、更新、削除があったファイルを、バックアップ先へ反映させます。
バックアップ元で削除したファイルは、バックアップ先でも削除されるため、元に戻せなくなります。
同期と違い、バックアップ先でのファイルの作成、更新、削除は、バックアップ元には反映されません。
Contribute
バックアップ元で作成、更新があったファイルをバックアップ先へ反映させます。
バックアップ元での削除が反映されないので、バックアップ先から、後で必要になったファイルを戻すことが可能です。
最も安全な方法と言えますが、欠点はバックアップ先のファイルがどんどん増えていくということでしょうか。
K目的に合った処理方法にカーソルを合わせて選択したら、Tabキーで「次へ」のボタンに移動します。
移動したら Enterキーを押します。
「フォルダ・ペアの名前」を入力するウィンドウに変わります。
※既存のペア設定の動作を変更する場合は、以下の項目を参照してください。
既存のペア設定の動作を変更する
訂正箇所 ここまで
Lエディットボックスにフォーカスされていますので、フォルダ・ペアの名前を入力します。
名前は、後で自分でわかりやすいものを付けるようにしてください。
例:document-bk
M入力したら、Tabキーで「完了」のボタンに移動して Enterキーを押します。
元のウィンドウに戻ります。
これで、フォルダ・ペアの設定は完了です。
Step 4: バックアップの実行
@設定が完了すると、「SyncToy シンクトーイ」のウィンドウに、バックアップの設定
(フォルダ・ペア)の名前が表示されます。
ウィンドウの中を Tabキーで移動して、「& Echo のツリービュー」に移動します。
「ツリービュー」と読みますが、実際はタテ一列のリストビューです。
※この時、処理の設定を「& Echo」に設定しているのに、「& Synchronize」と読み上げることがあります。
その時は、いったんTabキーで次の所に移動してから、Shiftキー + Tabキーで戻ってください。これで正しく読み上げるはずです。
A実行したいフォルダ・ペアの名前にカーソルを合わせて選択します。
複数の設定(フォルダ・ペア)を作成している場合は、上下矢印キーで選択します。
Bフォルダ・ペアを選択したら、Tabキーで「実行」のボタンに移動します。
移動したら Enterキーを押します。
選択した設定(フォルダ・ペア)のウィンドウが開いて、処理が開始されます。
処理にかかる時間は、データファイルの量とサイズによって違います。
また、最初に実行した時は、全てのファイルをコピーしますので、けっこう時間がかかりますが、2回目以降の実行時は、新しいファイルや変更のあったファイルだけコピーされますので、それほど時間はかかりません。
バックアップ処理が完了しても、効果音が鳴ったり、メッセージは現れたりしませんが、Ctrlキー + Altキー + 上下矢印キー の、PC-talkerの仮想カーソル読みのコマンドを押すと、処理中・処理完了の状態を読み上げることが出来ます。
・処理中 = SyncToy処理中: Y-document-bk... (フォルダ・ペアの名前)
・処理完了 = SyncToyの処理は無事に終了しました。
※Tabキーで、ウィンドウの中のリストビューに移動して、上下矢印キーを動かすと、詳細な処理の内容を知ることも出来ます。
Cバックアップ処理が完了したら、Tabキーで「閉じる」のボタンに移動して Enterキーを押します。
もとのウィンドウに戻ります。
DAltキーでメニューを開き、下矢印キーで「終了」を選んで Enterキーを押して、「SyncToy シンクトーイ」を終了します。
または、Altキー + F4 で終了します。
既存のペア設定の動作を変更する
既存のペア設定の動作を変更する手順は、以下のとおりです。
ここでは例として「Echo document」というペア設定を、「Contribute」に変更する手順を使って説明します。
@「SyncToy シンクトーイ」を起動します。
上下矢印キーで、動作を変更したいペア設定にカーソルを合わせます。
ATabキーを押して、「動作を変更」のボタンに移動します。
B移動したら、Enterキーを押します。
「どの動作を行いますか? &Echo」とガイドされ、動作を変更するダイアログが表示されます。
C上下矢印キーで「Contribute」にカーソルを合わせます。
DTabキーで「OK」のボタンに移動して Enterキーを押します。
これでペア設定の動作が変更されます。
複数の「フォルダ・ペア」の設定を一括で実行する
「フォルダ・ペア」は、いくつでも作成することが出来ます。
登録した複数の「フォルダ・ペア」の設定を一括で実行することも出来ます。
@「SyncToy シンクトーイ」を起動します。
A最初に、登録した設定の一覧が、タテ一列に表示されています。
「下矢印キーで全フォルダ・ペア表示」にカーソルを合わせて Enterキーを押します。
登録した設定の一覧がリストビューに表示されます。
BTabキーでリストビューに移動して、上下矢印キーで項目を確認します。
このリストビューには、各項目にチェックボックスがついていて、最初は全ての項目にチェックがついています。
処理を行ないたくない項目がある場合は、Spaceキーを押してチェックを外します。
C各項目の確認が終ったら、Tabキーで「全実行」のボタンに移動して Enterキーを押します。
バックアップの処理が開始されます。
登録した「フォルダ・ペア」の削除
@登録した「フォルダ・ペア」の設定を削除したい時は、設定項目の一覧から削除したい項目にカーソルを合わせます。
A次に、Tabキーで「フォルダ・ペア削除」のボタンに移動します。
移動したら Enterキーを押します。
B「SyncToyのメッセージ フォルダ・ペア"(設定の名前)"を削除してよろしいですか?
エンターは はい Nは いいえ」という確認のメッセージが表示されます。
Enterキーを押すと削除されます。
──このページの本文 終わり──────────