はじめに

このページでは、独立した1ページを作るには至らない、文字通りの「小技」や、 ちょっとしたヒントなどを掲載していきます。

実践パソコン環境

Windows 10 Home 64bit Version 1909
PC-Talker 10 Version 1.40
2020年11月 現在

ファイルのコピー/移動の際のダイアログ

Windows 10 では、ファイルのコピー/移動の処理の際のダイアログボックスの情報を、詳しく読み上げるようになりました。
これは、Windowsのバージョンというよりも、PC-talkerのバージョンによるのかもしれませんが、歓迎すべき進化です。

@Explorerで、ファイルのコピー/移動の操作を実行します。
ファイルのコピー/移動のダイアログボックスが表示されます。

ACtrl + Alt + 上下矢印キー(PC-talkerの仮想カーソル読みのコマンド)、
または、Ctrlキー + Altキー + Z(PC-talkerの全文読みのコマンド)を押します。
すると、以下の例のように、ファイルの数や進捗状況を読み上げます。

コピーの準備中: Mymail3 から マイメール3バックアップ 6,729 個の項目 (163 MB) の検出... 名前: 残り時間: 計算中... 残りの項目: 6,729 (163 MB)

28% 完了
残り時間: 約 9 分 30 秒

ダウンロードしたファイルの実行

インターネットからダウンロードしたファイル、特にソフトウェアのインストーラ等を実行しようとすると、これまでも「インターネットのファイルは役に立ちますが、このファイルの種類はコンピュータに問題を起こす可能性があります。……」などといった警告ダイアログが表示されていましたが、Windows 10 では、ダイアログ
の内容と形が変更されています。

Windows 10 では、ダウンロードしたインストーラやアプリケーションを実行しようとすると、「Windows によって PC が保護されました」というダイアログが表示されます。

このダイアログには、Tabキーで移動しても最初は「実行しない」というボタンしかありません。

Tabキーで「詳細情報」というリンク(ボタン?)に移動して Enterキーを押します。
すると、「実行」というボタンが現れますので、Tabキーでそのボタンに移動して Enterキーを押します。

これで、ダウンロードしたインストーラやアプリケーションを実行することが出来ます。

クリップボード履歴保存機能

「Windows 10 October 2018 Update」(バージョン 1809)から導入された新機能の一つに、「クリップボード履歴保存機能」があります。
従来のWindowsのクリップボードには、一つのデータしか格納出来ず、新しいデータがクリップボードに送られると、その前のデータは消えてしまいました。
それを、クリップボードに送られたデータ(テキスト/HTML/画像)を保存しておき、必要に応じて、様々なソフトウェア上に貼り付けられるようにしたのが、新しいクリップボード機能です。

制限事項

このクリップボード機能にはいくつかの制限事項があります。

1.保存出来るデータは、テキスト(文字列)/HTML/画像だけで、ファイル等は保存出来ません。

2.保存された履歴は、Windowsをシャットダウンすると消えてしまいます。
シャットダウン → 再起動した後も残しておきたいデータは、後でふれる「ピン留めする」操作が必要です。

3.ピン留めしたデータを含めて、50件までしか履歴は保存出来ません。

クリップボード履歴保存機能を有効にする

@Windowsキー + I India を押して「設定」を起動します。
Tabキーを押して「システム」を選択して Enterキーを押します。
「システム」の設定項目の一覧が表示されます。

A下矢印キーで「クリップボード」を選択して Enterキーを押します。
「クリップボード」の設定画面が表示されます。

BTabキーを押して、
「後で使用するために複数の項目をクリップボードに保存します。Windows ロゴ キー + V キーを押してクリップボードの履歴を表示し、その中から貼り付けます。」
という項目に移動して、Spaceキーを押します。
「チェック」と発声することを確認してください。

C「同期」機能は、同じMicrosoftアカウントでサインインしている端末(パソコン等)の間でクリップボードを同期し、他のWindows 10 端末でコピーしたデータを貼り付けられるというものです。
この項目は任意ですが、必要な方は、上下矢印キーで「同期する」を選択して、Spaceキーを押してください。
必要ない方は、「同期しない」を選択してください。私は設定していません。

Cこれで設定は完了です。
Altキー + F4キーで設定画面を閉じます。

※その後、こちらから設定しなくても、この機能を有効に出来るらしいことがわかりました。
設定されていない状態で、Windowsキー + V を押すと、「有効にする」というボタンが現れるので、そこで Enterキーを押すことによって有効になるようです。

クリップボード履歴の呼び出しと貼り付け

@テキストエディタやワープロソフト、入力ダイアログなどで、履歴を貼り付けたい箇所にカーソルを合わせます。

Aクリップボードの履歴を呼び出すには、Windowsキー + V Victor を押します。
すると、画面上に履歴の一覧が表示されます。

B上下矢印キーで一覧から目的の履歴を選んで Enterキーを押します。
カーソルの位置に、データが貼り付けられます。

CEscapeキーを押すと、履歴の一覧は画面上から消えます。

履歴データの一覧画面での その他の操作

Tabキーで「詳細」のボタンに移動して Enterキーを押します。
すると、履歴のメニューが開きます。
次のメニュー項目から上下矢印キーで選択して、Enterキーで実行します。

ピン留めする

実行すると、Windowsをシャットダウンしてもその項目は記憶され、次回以降の起動時に利用することが出来るようになります。

同期

同期は自動的に行なわれるはずですが、手動で同期を実行出来るのかもしれません。 私は同期の設定をしていないので、わかりません。すみません。

すべてクリア

履歴の一覧が全てクリアされます。

削除

選択している項目の履歴が、一覧から削除されます。

マウスポインタの大きさと色を変更する

私は弱視でボンヤリとではありますが、パソコンの画面を目視することができます。
普段はキーボード操作がメインですが、時々 どうしてもマウス操作が必要になる時があります。
その時に困るのが、マウスポインタが既定値では小さすぎて、ポインタの位置を探すのが難しいことです。

コントロールパネルの「マウスのプロパティ」の設定ダイアログの中の「ポインター」タブで、マウスポインタの大きさやデザイン等を設定することができます。
ただし、この設定は Windows を再起動すると元に戻ってしまうのです。何回も試してみたのですが、再起動時にポインタの大きさの設定を保持することはできませんでした。

ところが先日、他の件で「設定」画面を操作していて、偶然別の設定方法があることがわかりましたので、ここで紹介いたします。

@Windowsキー + U Uniform を押します。
「設定(コンピューターの簡単操作センター)」が開きます。

ATabキーを押してから下矢印キーを押します。
設定の一覧のリストになります。

B上下矢印キーで「カーソルとポインター」を選択して Enterキーを押します。
「カーソルとポインター」の画面に変わります。

CTabキーを押して行くと、「ポインターのサイズを変更する のトラックバー」とガイドされます。
左右矢印キーで、大きさの数字を変更します。
右矢印キーで大きく、左矢印キーで小さくなります。
※注:左右矢印キーを押した時には数字を読まないので、Shiftキー + Tabキーで一つ前の項目に戻り、すぐにTabキーを押すと、
「ポインターのサイズを変更する 3」
というように、変更後の数字を読み上げます。
最小は1、最大は15です。

Dそこから Tabキーを押すと、カーソルの色を変更する項目なのですが、なぜか項目名がガイドされません。
※注:パソコンやディスプレイの機種によっては、この「色を変更する」項目が無いケースがあります。

E左右矢印キーで色を選んで Enterキーを押します。

White
Black
Inverted (※背景が黒い時は白、白い時は黒に変化します)
Custom (※いくつかの色の中から選択できるようになります)

「カスタム」の所で Enterキーを押すと、その下に色を選択する項目が表示され、「推奨されるポインターの色 黄緑」とガイドされます。
左右矢印キーで色を選んで Enterキーを押します。

黄緑  黄  金色  ピンク  ターコイズ  緑  紫

Fさらに細かく設定したい(選択できる)場合は、Tabキーを押して次の、「ユーザー設定のポインターの色を選択します」で Enterキーを押します。
詳細な設定画面が現れますので、ここで設定してください。
※私はそこまでする必要を感じず、また難しく感じたので設定していませんが。

※以下の項目は、必要に応じて設定してみてください。

・カーソルの太さを変更する
・スクリーンをタッチしたときに、タッチ ポイントの周囲に視覚的フィードバックを表示する
・タッチ ポイントの視覚的フィードバックを黒く、大きくする

G設定が終ったら、Altキー + F4キーで「設定」画面を閉じます。

Windows 10 の「システムの復元」は時間がかかるので要注意

先日、必要があって「システムの復元」を実行しました。
Windows 7 までは、数分で完了し再起動になっていたのですが、Windows 10 では、10分たっても終りません。
しかし、ご存知のように「システムの復元」は、開始すると途中でキャンセルすることが出来ないため、そのまま待つしかありません。
20分、30分たっても終らず、結局完了するまで1時間もかかってしまいました。
結論としては、Windows 10 ではなるべく「システムの復元」は使わない、どうしても使わざるを得ない時は、長時間かかることを覚悟して、時間に余裕のある時に実行するということになるでしょうか。

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