はじめに

「ツリービュー」の「ツリー」というのは、「樹木」のことです。また、「ビュー」というのは、「景色」とか「眺め」という意味です。
木の幹にまず大きな枝が何本かはえていて、その枝から少し細い枝がはえています。さらにその枝がもっと細い枝に分かれていきます。

大きなフォルダの中に小さなフォルダが何個か入っていて、さらにその中に、いくつもサブフォルダがはいっている、その様子を木の枝にたとえて表現し、 一望のもとに眺められるように表示したのが「ツリービュー」です。

つまり、目で見てマウスで操作しやすいように作られているわけで、 最初は音声では使いにくいと思います。でも、慣れてくればとても便利なものです。
さらに、このツリービューを使えないと実行できない操作もありますし、使えないソフトもあります。

最初のうちは、どう操作するのか見当もつかないかもしれませんが、実際に操作してみると、意外とシンプルな構造になっていることがわかり、何度か操作しているうちに自然と操作も覚えられると思います。

実践パソコン環境

OS : Windows7 Pro SP1 64bit
スクリーンリーダー : PC-Talker7 2.12
(2016年8月 現在)

ツリービューの操作 - コンピューター

ここでは、Windows 7 の「コンピューター(Explorer)」のツリービューを例にして説明していきますが、Windows 8.1 / Windows 10 の「コンピューター(Explorer)」でも、ツリービューの基本的な操作は同じです。

※Windows 10 のコンピューター(Explorer)については、以下のページの説明を参照してください。

Windows 10 のExplorer

@スタートメニューから「コンピューター」を起動します。
Windowsキーを押してスタートメニューを開き、右矢印キーを押します。
上下矢印キーで「コンピューター」を選んで Enterキーを押します。
または、Windowsキー + E Echo のホットキーを押します。
「項目ビューのリストビュー ローカル ディスク (C:)」と読み上げます。

A最初は、ドライブのリストビューにフォーカスが当たっていますので、Shiftキー+Tabキーで、フォルダのツリービューに移動します。
「フォルダのツリービュー フォルダ選択」とガイドされます。
または、「コンピューター マイナス」とガイドされます。

Bそこから下矢印キーを押すと、「ローカル ディスク (C:) プラス」と音声がします。

C次に上矢印キーを押して「コンピューター」にカーソルを戻すと、今度は「レベル1 コンピューター マイナス」と読みます。
これは、そのコンピューター全体が「レベル1」の階層であることを示しています。

Dもう一度 下矢印キーで「ローカル ディスク (C:)」にカーソルを下げると、今度は、「レベル2 ローカル ディスク (C:) プラス」と読みます。

こうしてカーソルを上下させることによって、そのドライブやフォルダが何番目の階層(レベル)にあるのかを知ることができます。

「展開」と「折りたたみ」

「ローカル ディスク (C:) プラス」というガイドの最後の部分、「プラス」は、ツリーの枝が折りたたまれていることを表しています。
逆に、「コンピューター マイナス」の「マイナス」は、ツリーの枝が展開されていることを表しています。

「展開されている」というのは、元のドライブやフォルダの中の、サブフォルダが元の項目の下に表示されていることを示します。
この場合で言うと、コンピューター全体に含まれるドライブが、「コンピューター マイナス」というツリービューの項目の下に表示されていることを示します。
ですから、下矢印キーを押していくと、

 ローカル ディスク (C:) プラス
 ローカル ディスク (D:) プラス
 DVD RW ドライブ (Z:) プラス

というドライブの項目が表示されていることがわかります。
※ドライブの名前はパソコンによって違います。また、Dドライブ(D:)が無いパソコンもあります。

ちなみに、この「プラス」「マイナス」というのは、画面ではそれぞれの項目の左にある記号「+」「−」を PC-talkerが読んでいます。
ですから、画面では、「+ ローカル ディスク (D:)」と表示されています。

ツリーの枝を展開する

「ローカル ディスク (C:) プラス」というように、最後に「プラス」とガイドされる項目は、そのドライブやフォルダの中にサブフォルダが入っているけれど、今はそのサブフォルダの枝が表示されていず、折りたたまれていることを表しています。

では、この枝を展開して、Cドライブに入っているフォルダを表示してみましょう。
枝を展開するためには、展開したい項目にカーソルを合わせて、右矢印キーを押します。

@「ローカル ディスク (C:) プラス」と読む所で、右矢印キーを押します。
すると、「右端 ローカル ディスク (C:) マイナス」とガイドされます。
これで、枝が展開されました。

Aここから下矢印キーで、展開された枝 = Cドライブに入っているフォルダの一覧を見ていきます。

 Intel プラス
 Program Filesプラス
 Windows プラス

というようなフォルダがあることがわかります(ここで挙げたのはフォルダの一部です)。
項目の後に「プラス」とガイドされるので、それらのフォルダの中に、さらにサブフォルダが入っていることもわかります。

ツリーの枝を折りたたむ

展開した、または展開されているツリーの枝を折りたたむには、左矢印キーを押します。

@上矢印Keyを押して、先ほどの「ローカル ディスク (C:)マイナス」にカーソルを合わせます。

Aそして、左矢印キーを押します。
すると、「ローカル ディスク (C:) プラス」と、「マイナス」が「プラス」に変わります。

Bその状態で下矢印キーを押すと、「ローカル ディスク (D:) プラス」とガイドされます。
これで、「ローカル ディスク (C:)」の項目の枝が折りたたまれたことを確認できます。

なぜツリーの枝を折りたたむ操作が必要なのかというと、ツリーの枝(=フォルダやサブフォルダ)が全て展開されて表示されていると、項目の移動、言い換えれば目的の項目を探すのに手間がかかり過ぎるからです。

パソコンの中には、おびただしい数のフォルダやサブフォルダが存在します。それらが全てタテ一列に表示されていては、目的のフォルダやサブフォルダにたどり付くのに時間がかかって仕方がありません。
特に、音声で目的の項目を探さなければいけない視覚障害者にとっては、パソコン操作のかなりの部分をフォルダの探索に割かなければならなくなってしまいます。

そのため、普段はツリーの枝を折りたたんでおいて、必要に応じて展開する、という使い方になるわけです。

まとめ

これまでの説明をまとめると、次のようになります。

@ツリービューの各項目の選択・移動は、上下矢印キーで操作する。

A折りたたまれている項目は、項目名の後に「プラス」とガイドされるので、右矢印キーを押して展開する。
枝が展開されると、元の項目(フォルダ)の中のフォルダやサブフォルダが、元の項目の下に表示されるので、下矢印キーで移動・選択する。

B展開されている項目は、項目名の後に「マイナス」とガイドされるので、左矢印キーを押して折りたたむ。

C別の項目に移動する時は、再び上下矢印キーを押す。

応用例:ファイルを開くダイアログボックスでフォルダを変更する

音楽関係のソフトで、ファイルを開こうとして、ファイルを開くダイアログボックスを呼び出した時に、本当は「マイミュージック」からファイルを選択したいのに、最初のフォルダが「マイドキュメント」になっていることがあります。

リストビューから BackSpaceキーで戻っていっても操作出来ますが、ツリービューを操作してフォルダを変更していく手順を、ツリービューの操作の応用例として説明したいと思います。

ここでは例として、「B.B. King of The Blues」というアルバムの項目を、ツリービューの操作で選択していくことにします。

@ファイルメニューやボタンから「ファイルを開く」という項目を実行すると、ファイルを開くダイアログボックスが表示されます。
「ファイル名(N): のコンボボックス のエディット 文字入力」とガイドされます。

A開くファイル名を入力するボックスにフォーカスされていますので、Shiftキー + Tabキーを押して、「フォルダのツリービュー フォルダ選択」と読む所まで移動します。
「ドキュメント マイナス」とガイドされます。
※Shiftキー + Tabキーで戻るのではなく、Tabキーだけで移動していってもかまいません。

B項目名の後に「マイナス」と読むということは、「ドキュメント」の項目の枝が展開されていることがわかります。
そこで、左矢印キーを押して枝を折りたたみます。
「ドキュメント プラス」とガイドされます。

C下矢印キーで「ミュージック プラス」と読む所まで移動します。
項目名の後に「プラス」と読むので、ツリーの枝が折りたたまれていることがわかります。

D右矢印キーを押して、ツリーの枝を展開します。
「ミュージック マイナス」とガイドされます。

E下矢印キーで、展開された枝の項目を読んでいきます。
すると、「マイ ミュージック プラス」という項目があります。

F右矢印キーで、「マイ ミュージック」の項目の枝を展開します。
「マイ ミュージック マイナス」とガイドされます。

Gそこから下矢印キーを押していくと、アーティストの一覧が表示されていることがわかります。
アーティストの一覧の中から、上下矢印キーで「B.B. King プラス」を選択します。

H右矢印キーを押して、枝を展開します。
「B.B. King マイナス」とガイドされます。

I下矢印キーを押すと、アーティスト「B.B. King」のアルバムの一覧が表示されています。

J下矢印キーで、「B.B. King of The Blues」というアルバムのタイトルにカーソルを合わせます。
※ここでは、アルバム名の後に「プラス」とはガイドされません。このアルバムのフォルダの中には、サブフォルダが無いためです。

Kここで Enterキーを押します。
項目ビュー のリストビューに、アルバムの中のファイル(楽曲)の一覧が表示されます。

LTabキーを押してリストビューに移動すると、アルバムの中のファイルが一覧で表示されています。
上下矢印キーで、ファイルの一覧から目的のファイルを選択(カーソルを合わせる)します。
すると、ファイル名を入力するボックスに、選択したファイルの名前が自動的に入力されます。

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