初心者の 初心者による 初心者のための  音声パソコン小技集
パソコンのメンテナンス

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Windows7のメンテナンスについては、次のページをご覧下さい。
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高いお金を出して買ったパソコン。毎日便利に使っているパソコン。
あなたは大切に使ってますか?
少しでもパソコンを快適に、そして長く使うためには、日頃のメンテナンス=手入れが大事です。
ここでは、メンテナンスの代表的なものを三つ 紹介いたします。
いずれも音声による操作が可能です。
ディスククリーンアップ
ヂスクデフラグ
チェックディスク

ディスククリーンアップ

■前置き

パソコンのハードディスクの中に、余計なファイルがたまってゆくと、速度が落ちるだけでなく、さまざまな不具合を引き起こす原因となります。
ホームページが正しく表示されなくなったり、ログイン出来なくなったり、時にはデフラグの失敗の原因となることもあります。
定期的に「ディスククリーンアップ」を実行することによって、作業効率のアップと、トラブルの帽子を図ることが出来ます。

■実際の操作(スタートメニューからの起動)

*注1:PCTalker XP 2.0以上の場合は、MySupportの「ツール」メニューからも実行できます。
これについては、後半に記載しています。

WindowsKeyを押して「スタートメニュー」を開きます。
矢印Keyを使って、「プログラム」 → 「アクセサリ」 → 「システム ツール」 → 「ディスククリーンアップ」と進んでいき、EnterKeyを押して起動します。

スルと、ダイアログボックスが開いて、次のように発声します。
「OKのプッシュボタン 確認」
この「ディスククリーンアップ」のダイアログボックスには、みっつの項目があります。
1.クリーンアップするドライブを選択するコンボボックス
2.「OK」のボタン
3.「終了」のボタン
最初は2.の「OK」のボタンにフォーカスがあります。
そこからTabKeyを押して項目を移動していくと、
「終了」のボタン
クリーンアップするドライブを選択するコンボボックス
となり、また「OK」のボタンに戻ってきます。

この「クリーンアップするドライブを選択するコンボボックス」について、説明いたします。
パソコンの機種によっては、Cドライブのひとつしか無いものもありますが、一般的にはCとD、ふたつに分かれています。
「Cドライブ」というのは、OS(=WindowsXPやWindowsVista)と、いろいろなアプリケーションがはいっているドライブです。
また、初期設定では「マイドキュメント」も、このドライブに入っています。
Dドライブは、主に自分で作成したり、取り込んだりしたデータを保存しておくドライブです。
ディスククリーンアップを実行する時は、ふたつのドライブを両方クリーンアップするようにして下さい。
※特に「マイドキュメント」をDドライブに移動している場合は、必ずDドライブもクリーンアップするようにして下さい。

このコンボボックスに、TabKeyで移動すると、
「ドライブ:のコンボボックス 選択 D(C:)」
と発声します。
※ここで「D (C:)と読みますが、最初の D というのは、「ドライブ」または 「ディスク」の頭文字の D のことです。
最初のうちは、少し紛らわしいかもしれません。

ここで下矢印Keyを押すと、
「(D:)」
と音声がします。
※Dドライブをクリーンアップする場合は、こちらを選択して先に進みます。

上矢印Keyを押すと、また、Cドライブに戻ります。
ドライブを確認したら、TabKeyを押して、次の「OK」ボタンに移動して、EnterKeyを押します。

「キャンセルのプッシュボタン 確認」
と音声がします。
このウィンドウを、ウィンドウ全文読みのコマンド=CtrlKey+AltKey+Z  を使って読んでみると、次のようになります。
「(C:)に作成される空き領域を計算しています。数分かかることがあります。 計算中… スキャン中:」

このスキャンが終了すると、新しいダイアログボックスが開いて、
「ディスククリーンアップを実行すると (C:) の空き領域が xx KB 増加します。削除するファイル(&F):」
と音声がします。

フォーカスはリストビューにありますので、上下矢印Keyで削除されるファイルの項目を確認することができます。
また、仮想カーソル読み=CtrlKey+AltKey+上下矢印Key のコマンドを使うと、それぞれの項目の説明を読むことが出来ます。
一応、最後の所に項目の説明を掲載しておきます。
※なお、このリストに挙がっているファイルは、全て削除しても大丈夫なものです。

そこから、TabKeyを押して、「OKの プッシュボタン 確認」に移動して、EnterKeyを押します。
すると、次のようなメッセージが現れます。
「ディスククリーンアップ-(C:)のヘルプメッセージ これらの操作を実行しますか? エンターは はい Nワ いいえ」
EnterKeyを押すと、クリーンアップが始まります。
音声はありませんが、作業中には次のようなウィンドウが表示されています。
「このコンピュータにある不要なファイルを整理しています。 ドライブ(C:)をクリーンアップ中」

クリーンアップが終了すルと、先ほどのダイアログボックスが閉じます。
続いてDドライブをクリーンアップする場合は、もう一度「システム ツール」 から「ディスククリーンアップ」を起動して、同じ作業を繰り返します。

*注1:
「MySupport」 → 「ツール」 → 「アクセサリ」 → 「ディスククリーンアップ」 (PCTalker XP 2.05の場合)からも実行することが出来ます。
ただし、Windowsの「ディスククリーンアップ」とは、内容・手順が少し違っています。
上記のメニューを実行すると、次の6項目のメニューに分かれています。
「ごみ箱を空にする」
「最近使ったファイルの履歴を削除する」
「一時ファイルを削除する」
「インターネット一時ファイルを削除する」
「Cookieを削除する」
「最近表示したホームページの履歴を削除する」
この中から、必要に応じて項目を選んで実行してください。

■削除されるファイルの説明

ダウンロードされたプログラムファイル
説明
特定のページを表示したときにインターネットから自動的にダウンロードされる、ActiveXコントロールや Javaアプレットです。
これらは、ハードディスクの[Downloaded Program Files]フォルダに一時的に保存されます。

Temporary Internet Files
説明
[Temporary Internet Files]フォルダには、アクセスを速くする目的で、ハードディスクに保存したWebページがあります。
ハードディスクに保存したWebページには、Webページ用に設定した個人用設定が、そのままの状態で保存されます。

Office セットアップファイル
説明
Officeで使用されるインストールファイル。
これらのファイルをコンピュータから削除した場合、再インストール、修復、またはパッチのインストール時に、オリジナルのインストールメディア またはソースが必要となります。
オリジナルのインストールメディアを常備できない場合は、これらのファイルを削除しないことをお勧めします。
※これは、WordやExcelなどのMicroSoftOffice製品がインストールされている場合に表示されます。

ごみ箱
説明
ごみ箱には、コンピュータから削除されたファイルが格納されています。
ごみ箱を空にするまでは、ファイルは完全には削除されません。

WebClient/Publisher の一時ファイル
説明
WebClient/Publisherサービスはディスク上のアクセスされたファイルのキャッシュを管理します。
これらのファイルはパフォーマンス上の理由によりローカルに保管されていますが、安全に削除することができます。
1週間以上変更されていない一時ファイルは削除しても安全です。

古いファイルの圧縮
説明
ある期間アクセスされていないファイルを圧縮することができます。
ファイルを圧縮するとディスク領域を節約できます。
ファイルはどれも削除されず、ファイルへのアクセスは可能です。
ファイルにより圧縮率が異なるため、圧縮により得られるディスク領域の表示は概数になります。

ヂスクデフラグ

■前置き

パソコンで、ファイルの読み書きを繰り返していると、そのデータがハードディスクの中でバラバラになっていきます。
そのバラバラになったデータを、さらに読み書きするために、処理に時間がかかります。
また、集中的にハードディスクにアクセスするために、負荷がかかり、ハードディスクの寿命を縮めます。
このバラバラになったデータを、もう一度 整理整頓して、処理速度を速め、ハードディスクへの負荷を少なくするための作業が「ディスクデフラグ」です。

■実行する間隔:

どのくらいの間隔でデフラグを実行すべきかについては、明確な基準がありません。
また、その人のパソコンの使用頻度によっても違ってきます。
さらに厄介なのは、デフラグの作業自体がハードディスクに一定の負荷を与えるものである、ということです。

ひとつの方法として、1週間に1回くらいの割合で「分析」を実行することをおすすめします。
そして、「実際の操作」の中にも記していますが、「分析」を実行して「最適化して下さい」と表示された時に、「最適化」を実行するようにします。
「分析」は、それほど時間はかかりません。
数秒〜十数秒で終わります。
※ただし、真夏の暑い時期に、冷房のない部屋では、なるべく「最適化」は実行しないようにして下さい。
ハードディスクの温度が非常に高くなり、物理的に破損する恐れがあります。

■実際の操作

WindowsKeyを押して「スタートメニュー」を開きます。
矢印Keyを使って、「プログラム」→「アクセサリ」→「システム ツール」 → 「ディスクデフラグ」と進んでいき、EnterKeyを押して起動します。

*注1:「AOKmenu」 → 「MySupport」 → 「ツール」 → 「アクセサリ」 → 「ディスクデフラグ」から起動することもできます。

起動すると、ウィンドウが開いて、次のように発声します。
「分析のプッシュボタン 確認」
TabKeyを押して、
「レポートの表示のリストビュー 選択」
という所まで移動します。
ここでは、デフラグを実行するドライブを選択します。
最初は、Cドライブが選択されています。
下矢印Keyを押すと、
「D:」
というように、他のドライブを読み上げます。
上矢印Keyを押すと、再びCドライブが選択されます。

そこからTabKeyを押して、
「分析のプッシュボタン 確認」
と読む所に移動して、EnterKeyを押します。
すると、どのくらいファイルの断片化が進んでいるのか、分析が行われます。
分析が終わると、結果が表示されます。
音声では、次のように発声します。
「レポートの表示のプッシュボタン 確認 R」
全文読み=CtrlKey+AltKey+Z、または、
仮想カーソル読み=CtrlKey+AltKey+上下矢印Key、
で結果を読み上げさせます。
結果は、次のうちどちらかになります。
1.「分析が完了しました:(C:)、
このボリュームを最適化する必要はありません。」
2.「分析が完了しました:(C:)、
このボリュームを最適化してください。」
1.最適化が必要でない、と表示された場合は、TabKeyを押して、
「閉じるの プッシュボタン 確認 C」に移動して、EnterKeyを押します。
結果を表示していたウィンドウが閉じますので、
AltKey+F4で、デフラグのウィンドウを閉じます。

2.最適化が必要と表示された場合は、TabKeyを押して、
「最適化のプッシュボタン 確認」
に移動して、EnterKeyを押します。
すると、最適化(=デフラグ)の作業が始まります。
デフラグが終わると、
「レポートの表示のプッシュボタン 確認 R」
と音声がします。
ここで、全文読み、または、仮想カーソル読みのコマンドを使うと、
「最適化が完了しました:(C:)」
と読みます。
TabKeyを押して、
「閉じるのプッシュボタン 確認C」
に移動して、EnterKeyを押すと、結果を表示していたウィンドウが閉じますので、 AltKey+F4で、デフラグのウィンドウを閉じます。

※Cドライブの他に、Dドライブがある場合は、 「レポートの表示のリストビュー 選択」
の所に移動して、上下矢印KeyでDドライブを選択して、Dドライブの分析も実行して下さい。

※デフラグの作業が終わっているかどうかを確認するには、「最適化」を実行中に、 TabKeyを押します。
まだ作業が続いている場合は、「一時停止」と「停止」というボタンを読み上げます。

チェックディスク

■注意

ノートパソコンでチェックディスクの作業を行う場合、ACアダプタをしっかりと接続して、途中で電源が切れることが無いように注意して下さい。

■前置き

ハードディスクの中で、何らかのトラブルが原因となり、データを書き込む部分が壊れてしまう場合があります。
そうした部分を発見し、可能な限り修復を行い、修復が不可能な場合は、それ以上壊れた部分が広がらないようにするのが、チェックディスクの目的です。

■実際の操作

1.「マイコンピュータ」を開きます。
「Cドライブ」にカーソルを合わせて、AltKey またはApplicationKeyを押します。
メニューが開いたら、上矢印Keyで「プロパティ」を選んで、EnterKeyを押します。

2.「全般のエディット 文字入力」
と音声がして、プロパティのウィンドウが開きます。
ShiftKey+TabKeyを押します。
「全般のタブコントロール 選択 タブで設定」
と音声がしたら、右矢印Keyで「ツール」タブまで移動します。

3.そこから、TabKeyを押すと、
「このオプションはボリュームのエラーをチェックします。
チェックする...のプッシュボタン 確認 C」
と音声がします。
ここでEnterKeyを押します。
すると、新しいウィンドウが開いて、
「開始のプッシュボタン 確認 S」
と音声がします。

4.そこから、TabKeyを押して行くと、
「ファイルシステムエラーを自動的に修復するのチェックボックス  切替 チェックナシ A」
という項目があります。
ここでSpaceKeyを押してチェックをつけます。

5.さらにTabKeyを押して、次の項目に移動します。
「不良セクタをスキャンし、回復するのチェックボックス  切替 チェックナシ N」
ここでも、SpaceKeyを押してチェックをつけます。

6.そこからTabKeyを押して、
「開始の確認 S」
の所でEnterKeyを押します。

7.すると、次のようなメッセージが現れます。
「ディスクのチェック中…の情報メッセージ ディスク検査のユーティリティは Windows ファイルの一部に排他アクセスが必要なため、ディスクの検査は実行できませんでした。
これらのファイルは Windowsの再起動後にのみアクセスできます。
次回のコンピュータの再起動後に、このディスクの検査を実行しますか? 
エンターは はい Nワ いいえ」
そのまま、エンターKeyを押します。

8.すると、
「このオプションはボリュームのエラーをチェックします。 チェックする...の確認 C」
という音声がして、元の画面に戻ります。
tabKeyを押して行き、「OK」で、EnterKeyを押します。
ダイアログボックスが閉じます。

9.「マイコンピュータ」のウィンドウを閉じて、パソコンを終了させます。
これで、次にパソコンを起動した時に「チェックディスク」が始まります。
時間は、30分〜1時間くらい、場合によっては1時間以上かかります。


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■最終更新日:2009年9月6日  © 2008 yanikun.