初心者の 初心者による 初心者のための  音声パソコン小技集
パソコンの画面の簡単な説明(=Windows XPの場合)

パソコンを起動した直後の、アプリケーションを何も開いていない状態での画面がどうなっているか、簡単に説明いたします。

■ツールバー

この「ツールバー」という名前は、あくまでも仮の名前です。
画面の下の方に、端から端まで、高さ1センチメートルくらいの、横に細長い帯のような部分があります。これをいちいち「横に細長い帯のような部分」と呼んでいたのでは、説明がやりにくく、見出しも立てられないため、仮にこの部分を「ツールバー」と呼ぶことにしました。

ツールバーは、次のよっつの部分に分かれています。
むかって左から、
スタートボタン 
クイック起動バー 
タスクバー 
通知領域 
となっています。
それぞれの部分について、簡単に説明していきます。

■スタートボタン

スタートメニューを開くボタンです。
マウスによる操作では、このボタンをクリックしてスタートメニューを開きますが、音声ユーザーの場合は、WindowsKeyを押すことによって、スタートメニューを開きます。

■クイック起動バー

いろいろなプログラムのショートカットアイコンがまとめて表示されています。
ただし、パソコンの設定によっては、この部分が表示されていないこともあります。
この「クイック起動バー」は、音声ユーザーには不必要、と言う人もいますが、ある程度パソコンの操作に慣れてくれば、結構便利に使うことが出来ます。

なお、Windows7ではこの「クイック起動バー」は廃止というか、「タスクバー」に吸収合併されるような形になりました。詳しくは、次のページをどうぞ。

音声ユーザー(視覚障害者)のためのWindows7の設定と操作 > タスクバーのショートカットアイコンを活用する

■タスクバー

ここには、現在開いているアプリケーションの アイコン(※注1) が表示されています。
PC-Talkerの場合は、CtrlKey+AltKey+数字の 2 で、起動中のアプリケーションを読み上げます。

■通知領域

ここは、「タスクトレイ」とも呼ばれています。
「常駐プログラム」と呼ばれる、パソコンが動いている間、ずっと働いているプログラムのアイコンが表示されています。
たとえば、PC-Talkerや、AOKmenu、セキュリティソフトなどです。 時計も表示されています。
また、USBメモリなどを差し込むと、それを安全に取り外すための、「ハードウェアの安全な取り外し」というアイコンが、新たに表示されます。
WindowsKey+アルファベットの B で、直接この部分にフォーカスを移動することが出来ます。

この帯の部分=ツールバーの読み上げは、最初の頃は大変わかりずらいと思います。
PCTalker XP 2.0 では、「クイック起動バー」「タスクバー」「通知領域」のみっつの部分を、全部「ツールバー」と読み上げるからです。
これはどうすればいいかと言うと、「慣れるしかない」という、身も蓋もない結論になってしまいます。

■デスクトップ

ツールバーの帯の部分を除いた、画面のほとんどを占めるのが、「デスクトップ」と呼ばれる部分です。
(ツールバーを含めて「デスクトップ」という場合もあります) 
「デスクトップ」というのは、名前の通り「机の上」という意味です。
ここに、さまざまな道具(=アプリケーション)を出して、作業を行います。
デスクトップのむかって左上の方に、いくつかのアイコンが並んでいます。
たとえば「ごみ箱」マイドキュメント」「マイコンピュータ」…などと、いろいろなアプリケーションのショートカットです。
ただし、ここに、あまり多くのショートカットを作ってしまうと、パソコンのパフォーマンスに影響します。
また、音声ユーザーの場合は、上下左右の矢印Keyを使って操作しますので、目的のアイコンを探すのに手間取ってしまいます。
できれば、縦一列に並ぶ個数、7〜8個くらいにしておくことをおすすめします。
横に何列も並べてしまうと、素早くアプリケーションを起動する、というショートカットの本来の目的から外れてしまいます。
どうしても必要なショートカットは、スタートメニューやAOKmenuに登録するなどして、あまり使わないようなものは、さっさと削除してしまいましょう。

※参考

デスクトップとスタートメニューの中の良く使う項目を、AOKmenuの中に追加する

■デスクトップとツールバーの実際の操作

デスクトップを操作するためには、そこにフォーカスを移動させる必要があります。
パソコンの起動直後や、アプリケーションを終了させた時などは、自然にフォーカスがデスクトップに移る場合もありますが、戻らない時もあります。
その時は、WindowsKey+D を押します。
Dは、Desktopの頭文字です。
デスクトップにフォーカスが移ると、
「プログラムマネージャーの選択 リストビュー」
または、単に
「リストビュー 選択」
などと発声します。
上下矢印Keyを押して、アイコンの中から、目的のものを選んでEnterKeyを押すと、そのアプリケーションが起動します。
EnterKeyを押しても、アプリケーションが起動しない場合は、上下矢印Keyを押して、上か下のアイコンに、いったん移動してから、もう一度 目的のアイコンにカーソルを合わせてEnterKeyを押して下さい。

デスクトップのアイコンにカーソルを合わせて、ApplicationKeyを押すと、コンテキストメニューが開きます。
コンテキストメニューは、「右クリックメニュー」とも呼ばれます。
マウスの操作では、右のボタンを押す(クリックする)ことで表示されるためです。
コンテキストメニューの、「コンテキスト」というのは、「文脈」とか、「脈絡」「背景」というような意味です。
現在の状況で、実行することの出来る操作の一覧が表示されます。
たとえば「マイドキュメント」のアイコンにカーソルを合わせて、ApplicationKeyを押すと、コンテキストメニューが開きます。
上下矢印Keyで項目を読んでみると、 開く O  エクスプローラ X   検索 E ウインドウ  コピー C  ショートカットの作成 S  削除 D  名前の変更 M  プロパティ R  という項目が並んでいます。 この中で、わりと良く使うのが「プロパティ」です。特に、マイコンピュータのプロパティは、Windowsのいろいろな設定を変更したり確認するときに使います。

※参考
デスクトップの何もない所で右クリック?

■デスクトップから、他の部分にフォーカスを移動する

デスクトップにフォーカスのある状態から、TabKeyを押すことによって、最初の方で説明した部分にフォーカスを移動することが出来ます。
TabKeyを1回押すごとに、順に場所が切り替わっていきます。
スタートボタン 
クイック起動バー 
タスクバー 
通知領域 
また、ShiftKey+TabKeyを押すと、逆の順番で切り替えることが出来ます。

■言語バー

この他、日本語変換辞書 MicroSoft-IMEの「言語バー」というものが、デスクトップの端の方に表示されています。
横5センチ×高さ1センチくらいの、横長の長方形の、小さなウィンドウです。
これは、MicroSoft-IMEのいろいろな操作が出来るウィンドウなのですが、残念ながらキーボードでは操作することが出来ません。

※注1:アイコン(icon)とは
ファイルやソフトウェア、機能などを図柄で表したものです。
要するに、シンボルマークやロゴマークのようなものと思って下さい。


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■最終更新日:2011年9月20日  © 2008 yanikun.