初心者の 初心者による 初心者のための  音声パソコン小技集
設定ダイアログボックスの中のタブシートの操作の仕方

いろいろなソフトのメニューや、コントロールパネルから設定を変更する時に、そのためのダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスには、大きく分けてふたつの種類があります。

ひとつは、ダイアログボックスが1枚だけのものです。
その中にいくつかの項目があり、TabKeyを使って各項目を移動して行きます。

もうひとつは、ひとつのダイアログボックスの中に、何枚ものウィンドウがあって、それを切り替えながら設定を行うものです。
このウィンドウのことを、「タブシート TabSheet」と呼びます。
私も最初のウチは、ダイアログボックスの中がどうなっているのか、まったくわからず、操作するのに苦労しました。
ここでは、このタブシートについて説明いたします。

■ダイアログボックスは「建物」 タブシートは、その中の「部屋」

話しを わかりやすくするために、ダイアログボックスを「建物」、 タブシートを、その建物の中にある「部屋」にたとえてみたいと思います。

■建物の中に「部屋」がひとつだけ

先ほど挙げた、ひとつのダイアログボックスの中に、ウィンドウがひとつしかないものは、建物の中に「部屋」がひとつしかない、ということで、これは小さなプレハブの事務所のようなものです。
事務所のドアを開けると、いくつか「机」が並んでいます。
その机をTabKeyで回りながら、決められた手続きを行います。
その手続きを有効にするためには、最後に「OK」という "ハンコ"を押します。
いったん手続きをしたけれど、やっぱりやめた、という場合は、「キャンセル」という "ハンコ"を押します。
どちらのハンコを押しても、押した時点で、ドアは締まり、建物は消えて無くなります。

■建物の中に、いくつも「部屋」がある

厄介なのは、建物の中に、いくつも「部屋」がある、という場合です。
普通、いくつも「部屋」がある建物というのは、入口のドアを開けると、受付があったり、それぞれの「部屋」をつなぐ廊下があるものです。
ところが、この「ダイアログボックス」という建物は、入口のドアを開けると、いきなり「部屋」に入ってしまいます。ここが、戸惑う原因です。

最初に入った「部屋」が、自分の目的に合った「部屋」であれば、その中で「設定」という手続きをして、終わったらそのまま外に出てしまえばいいのですが、そうは問屋が卸しません。
目的の「部屋」が、最初に入った「部屋」から遠く離れている場合も結構あります。
そういう場合は、まず最初に入った「部屋」から、いったん出なければなりません。
その「部屋」から出て、他の「部屋」に続く「廊下」に移動します。
すぐに「廊下」に移動する方法は、後で書きます。
ここでは、タブシートの中がどういうふうになっているのかを確認してもらうために、 TabKeyを押して、ひとつずつ項目を移動していって下さい。
いくつか項目を移動して行くと、「OK」「キャンセル」「適用」というボタンを読み上げます。
※「適用」のボタンが無い場合もあります。

そこから、さらにTabKeyを押して行くと、
「なんとかのタブコントロール、選択、タブで設定」
と読み上げる所があります。
そこが他の「部屋」に続く「廊下」です。

既に、お気づきのかたもいらっしゃるかと思いますが、実はこの「廊下」は、 「部屋」に入ったときに、自分の背後にあります。
したがって、「部屋」からすぐに「廊下」に出るためには、TabKeyの反対の動きをする、ShiftKey+TabKeyを押します。
※タブシートの中には、ShiftKey+TabKeyを1回だけでなく、2回以上押さないと 「廊下」に出られないものもあります。
これは、最初に「部屋」に入った時に、一番最初の机=項目ではなく、2番目、3番目の机=項目に行ってしまうからです。

「タブコントロール」という「廊下」を移動するためには、左右矢印Keyを使います。
左右矢印Keyで移動していくと、「部屋」の名前を読み上げます。
それを聞いて、自分の目的の「部屋」を探していきます。
目的の「部屋」が見つかったら、TabKeyを押して中に入ります。
そこで、いくつか並んでいる机=項目を回りながら、手続きをおこなっていきます。
手続きが終わったら、先ほど書いたように、「OK」や「キャンセル」というハンコ=ボタンを押すことによって、「部屋」を出て、手続き=設定が完了です。

この操作に、ある程度慣れてきたら、もう少し効率的に、それぞれの「部屋」を回る方法を紹介します。
それは、CtrlKey+TabKeyを押す方法です。
このKeyを押すと、「廊下」を通らずに、直接 別の「部屋」に移動することが出来ます。
ただし、あらかじめ、その建物=ダイアログボックスに、どんな「部屋」があって、そこではどういう手続き=設定が出来るのか、ということを知っている必要があります。
※ソフトによっては、ダイアログボックスの中で、このコマンド=CtrlKey+TabKeyが使えないものも、たまにあります。

■タブシートの途中にある厄介なボタン

この設定ダイアログボックスには、さらに厄介な形式になっているものがあります。
それは、それぞれの手続きをする机の奥に、別の小部屋に通じるドアがあるものです。

机の前に行って、「こういう手続きをしたいんだけど…」と申し込むと、 「あー、それなら、このドアを開けて、奥の部屋に入って手続きしてよ」 なんて、机に座っている係員に言われてしまいます。
部屋にはドアノブがありません。「どうやってはいるんだ?」と聞くと、 「このボタンを押すと、ドアが開くんだよ」と言うので、ボタンを押すと、ドアが開いて、強制的に奥の部屋に連れ込まれてしまいます。

奥の部屋の大きさはさまざまです。机が一つだけのこじんまりしたものから、いくつも机が置いてある広い部屋もあります。
その中では、同じように机の前で、手続きをします。
終わったら「OK」というボタンを押します。
やっぱりやめた、という場合は「キャンセル」のボタンを押します。
すると、入った時と同じように、強制的に部屋の外に出されて、自動的にドアが閉まります。

そして、また元の机の前に立っています。
さっきの係員が、「あー、それなら、このドアを開けて、奥の部屋に入って手続きしてよ」と、先ほどと同じ事を言います。
あれえ、今たしかに奥の部屋で、手続きを済ませてきたばかりのはずだけど……? 

そうです。この机に座っている係員の仕事は、机の前に人が来たら、同じセリフを言うことなのです。
これだけで給料をもらっているんだから、うらやましい限りです。
…というわけで、この係員の言うことは無視して、次の机にさっさと移動しましょう

■参考

このタブシートの中にある、さまざまなボタンやボックスについての説明は、
■いろいろなボックスとボタン=説明と操作
をお読み下さい。


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■最終更新日:2009年9月6日  © 2008 yanikun.