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これから 音声ユーザーに使いやすいように、いろいろな設定をしていくわけですが、まず設定を行なうコントロールパネルの表示形式を変更するところから始めます。
最初はコントロールパネルの表示は、「カテゴリ表示」になっています。
これは、大きなカテゴリが10個くらい表示されていて、その中にいくつかの設定項目が まとめて収められた形で表示されているものです。
この形だと、目的の設定項目はどこのカテゴリに入っているのか すぐにわからない場合が出てきます。
そこで、全ての設定項目が一覧で並ぶように表示形式を「小さいアイコン」に変更します。
「小さいアイコン」に表示を設定すると、Internet Explorerのような操作感の表示になります(具体的な操作については後述)。
※WindowsXPのコントロールパネルでは、表示を「詳細」に設定すると、マイコンピュータのリストビューと同じような形になりましたが、Windows7では、この「詳細表示」は無効になっています。
1.Windowsキーを押してスタートメニューを開きます。
2.右矢印キーを押して「シャットダウン」に移動します。
3.上下矢印キーを押していって「コントロールパネル」の項目でEnterキーを押します。
4.コントロールパネルが開いたら、Tabキーを押します。
「カテゴリの確認」と音声がします。ここが表示形式を切り替える所です。
※Tabキーを押しても「カテゴリ」の項目が見つからない場合は、Shiftキー+Tabキーを押して探してみて下さい。
5.Spaceキーを押すと、ドロップダウンリストが開きます(音声はありません)。
6.下矢印キーで「小さいアイコン」を選んで、Enterキーを押します。
以上の操作で設定項目が全て一覧で表示されます。
ただし、この表示形式にすると、設定項目の一覧が縦一列だけではなく、横方向にも表示されるようになります。
そのため、上下矢印キーでは、縦に並んだ項目しか移動できなくなります。すべての項目を移動するには、左右矢印キーも使わなくてはならなくなって面倒ですし、わかりにくくなります。
そこで、この表示形式に変更したあとは、Tabキーまたは Shiftキー+Tabキーによる移動がおすすめです。Tabキーで移動して行くと、一覧項目を順番に最後までたどっていくことが出来ます。
この表示形式の欠点は、各項目を移動スルのに時間がかかることです。
これでは面倒だ、もっと速く目的の項目にアクセスしたい という方は、次の方法をお試し下さい。
いくらか目的の項目へのアクセスが速くなります。
※参考:
「Windows7のスタートメニュー」
のページで紹介した、
Windows7/VistaのスタートメニューをXP風のデザインへカスタマイズするソフト
をインストールすると、自動的にスタートメニューの「設定」という項目の中に、コントロールパネルの各項目の一覧がサブメニューの形で表示されます。
この表示方法のメリットは二つあります。
コントロールパネル本体のウィンドウを表示することなく、ダイレクトに各設定のダイアログボックスを開くことが出来るため、各項目へのアクセスが速くなることと、設定が終わり ダイアログボックスを閉じた後に、コントロールパネルのウィンドウを閉じる手間が省けることです。
●設定の方法
1.スタートメニューから コントロールパネルを起動します。
2.「タスクバーとスタートメニュー」の項目でEnterキーを押します。
3.設定のダイアログボックスが開き、「タスクバーを固定する」と音声がします。
4.Shiftキー+Tabキーで、タブコントロールに移動して、右矢印キーを押します。
5.「スタートメニュー」のタブに移動しますので、Tabキーを押して中に入ります。
6.「カスタマイズ」のボタンでEnterキーを押します。
「スタートメニューのリンク、アイコン、メニューの表示や動作をカスタマイズすることができます。」と音声がします。
7.設定項目のリストビューにフォーカスされていますので、上下矢印キーで移動します。
8.「コントロールパネル」の項目の下に、「メニューとして表示する スペースはオン」と読む所がありますので、Spaceキーを押してチェックを付けます。
9.Tabキーで「OK」のボタンに移動して、Enterキーを押します。
10.元の画面に戻りますので、Tabキーで「OK」のボタンに移動して、Enterキーを押します。これで完了です。
※この表示方法の欠点は、同時に複数の項目の設定を行なう時に手間がかかることです。
コントロールパネルのメイン画面を開いて、複数の項目を同時に設定する必要がある場合は、下記の操作でコントロールパネルのショートカットアイコンをデスクトップに作成します。
上記の表示に設定したあとで、
1.スタートメニューのコントロールパネルの項目にカーソルを合わせます。
2.Applicationキーを押して、コンテキストメニューを開きます。
3.上下矢印キーで「デスクトップに表示」を選んで、Enterキーを押します。
これでコントロールパネルのショートカットアイコンがデスクトップに表示されます。
コントロールパネルの表示の設定が終わったら、いよいよその他の設定に移ります。
音声ユーザーが、まず設定しておきたいのは、視覚効果を無効にすることです。
Vistaから採り入れられた Aeroや、Aero Snapをはじめとして、アニメーションやら何やら、Windows7のビジュアルはとっても賑やかです。
その分 CPUやメモリに負担をかけ、結果としてパフォーマンスを低下させることになっています。
また、スクリーンリーダーや音声対応ソフトは、それ自体がメモリやCPUを消費するため、不要なAero機能や視覚効果を停止させることによって、少しでもパソコンのパフォーマンスを向上させましょう。
Aero機能というのは、ウィンドウを半透明にしたり、立体的に見せたり、という 要するに見た目を良くするための機能です。
こんなものはさっさと無効にしてしまいましょう。
1.コントロールパネルを開き、「個人設定」でEnterキーを押します。
2.デスクトップの背景などを選択するダイアログボックスが開きます。
3.上下左右の矢印キーを動かして、「Windowsクラシック」または「ハイコントラスト」を選択して、Enterキーを押します。すると、画面の背景が変化します。
4.Altキー+F4を押して、ダイアログボックスを閉じます。
Aero機能を無効にするには、他に「Windowsベーシック」でも良いのですが、「Windowsクラシック」の方が、背景に何も画像が表示されないため、こちらの方がおすすめです。
[参考]マウスで操作する場合は、デスクトップの何も無い場所で右クリックして、コンテキストメニューを開き、その中の「個人設定」をクリックします。
上記の設定で、Aero機能を含めた かなりの部分の視覚効果が無効になりますが、他にも細かな視覚効果が残っています。
ここでは、それらの視覚効果を全て無効にします。
※弱視のユーザーの場合は、必要最小限の視覚効果だけを有効にする「カスタマイズ」の設定が可能です(後述)。
1.Windowsキーを押してスタートメニューを開き、右矢印キーを押してから上下矢印キーで「コンピューター」にカーソルを合わせます。
2.Applicationキーを押します。
コンテキストメニューが開きますので、「プロパティ」を選んで、Enterキーを押します。
※コントロールパネルから設定する場合は、「システム」の項目でEnterキーを押します。
3.「システム」というウィンドウが開き、「Windows 7 の新しいエディションの追加機能の取得…」とかなんとか音声がするので、すぐにTabキーを押していきます。
4.「設定の変更」のボタン(リンク?)の所でEnterキーを押します。
「システムのプロパティ」のダイアログボックスが開き、「コンピューターの説明」と音声がします。
5.Shiftキー+Tabキーでタブコントロールに移動して、右矢印キーで「詳細設定」タブに移動します。
※慣れている人は、Ctrlキー+Tabキーで移動してもOKです。
6.Tabキーを押して「設定」のボタンに移動してEnterキーを押します。
「パフォーマンスオプション」のダイアログボックスが開きます。
7.「視覚効果」タブにフォーカスされていて、「コンピューターの Windows のデザインとパフォーマンスに使う設定を選択してください。」と音声がします。
ここは ラジオボタンになっていますので、上下矢印キーで「パフォーマンスを優先する」を選択します。
8.Tabキーで「OK」のボタンに移動して、Enterキーを押します。
9.現在のダイアログボックスが閉じて、元の「システムのプロパティ」のダイアログボックスに戻りますので、Tabキーで「OK」のボタンに移動して、Enterキーを押します。
10.そのダイアログボックスが閉じて、最初の「システム」のウィンドウに戻りますので、Altキー+F4キーを押して閉じます。
※弱視者の場合は、7. の選択の所で、視覚効果を細かくカスタマイズしていきます。
「パフォーマンスオプション」のダイアログボックスの「視覚効果」タブで、「カスタム」のラジオボタンを選択してから Tabキーを押すと、視覚効果の個別項目が並ぶリストビューになりますので、上下矢印キーで項目を移動しながら、Spaceキーでチェックをオンオフしていきます。
最後に「OK」のボタンを押して、そこからは 9. と同じ手順になります。
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