お知らせ テキスト版の配布について
2013年5月11日
このサイトの読者の方からご要望がありましたので、「Windows7の設定と操作」のページの内容を、テキスト版にして配布することにしました。
次のリンクからダウンロードして、解凍してお読み下さい。
※NetReaderを使って全文コピーしただけで編集作業は行なっていません。そのため 読みにくい部分があるかもしれませんが、ご容赦下さい。
はじめに
ここでは、Windows7の設定について、現在の時点で私のわかっている範囲のことを記していきます。 対象は、主に現在 WindowsXPを使っている音声ユーザーの方です。
皆さんもご存知のように、Windows7はVistaの改良版とも言うべきOSで、現在Vistaを使っているユーザーには、それほど違和感なく乗り換えることが出来るのではないかと思います。
それに対して、WindowsXPとWindows7とでは、多くの点で変更があり、XPからいきなりWindows7に乗り換えた場合、かなりの戸惑いを覚えると予想されるからです。…とか言ってますが、実は当の私自身が、相当困惑させられたのです。
具体的なことは、それぞれの項目の所で述べていきますが、とにかく これが同じWindowsなのか!? とさえ、最初は思ってしまいました。
このページが、既にXPから Windows7に乗り換えた人や、現在 XPからWindows7へ乗り換えを考えている人の、少しでもお役に立てば幸いです。
なお、Windows7に続くOS Windows8については、このサイトでは(当面)取り上げる予定はありません。 その理由については、こちらに書いてありますので、よければお読み下さい。
実践パソコン環境
OS:Windows7 Professional 32bit SP1
Windows7 Professional 64bit SP1
スクリーンリーダー:PC-talker7 2.12
※2013年4月現在
Windows7について
■ソフトの対応
2013年4月現在、フリーソフトの中には、Windows7や64bit版OSに対応していないものもありますが、有料の製品版ソフトはほとんど対応しています。
したがって、それほど心配する必要はありませんが、視覚障害者向けのソフトや点字関係のソフトには対応していないものもありますので、一応メーカーや作者のサイトで対応状況を確認して下さい。
■XPモード
一時期「XPモード」が話題となり、私も「XPモード」に対応した機種をわざわざ購入したのですが、最近はほとんど話題に上りません。
理由は、動作(処理速度)があまりに遅いため、実用的でないと、ユーザーの大半が判断したためだと思われます。
また、音声ユーザーの場合は、「XPモード」での音声とキーボードでの操作に難がある、という問題もあります。
「XPモード」を使うには、それに対応したOSと、パソコンのハードが必要であり、普通の機種よりも少し価格が高くなります。
ですから、よほど特殊なアプリケーションを使うのではない限り、無理に「XPモード」の導入を考える必要はないと思います。
※参考:「XPモード」のPC-talkerの操作については、下記のページをご覧下さい。
■Windows7のエディション
Windows7には、以下の6種類のエディションがあります。
Starter | 低スペックパソコン向け(一部のネットブックなど) |
---|---|
Home Basic | 新興国市場向け機能限定版(日本では販売されず) |
Home Premium | 個人の一般ユーザー向け |
Professional | 一般の企業向け |
Enterprise | 特別な契約の企業向け |
Ultimate | 個人のセレブユーザー向け(全部入り) |
このうち、「Starter」と「Home Basic」「Enterprise」は、日本では一般的には販売されていないため、最初から除外。
「Professional」は、XPモードが使えるということ以外に、発売当初は「Home Premium」よりもサポート期間が5年長いというメリットがあり、選択する理由があったのですが、2012年2月に、「Professional」以外のエディションもサポート期間が延長されたため、現在は価格の差ほどのメリットはありません。
「Ultimate」は最上位エディションで、Windows7の機能の全てが含まれていますが、一般的なユーザーにはほとんど必要の無い機能ばかりです。
結論としては、一般的な用途なら「Home Premium」で十分ですが、おカネが余っている人は「Professional」や「Ultimate」を買って自慢して下さい、ということになります。
■64bit版と32bit版 どちらがいい?
Windows7の発売当初は、ソフトの対応もまだ不十分で、32bit版を必要とする理由もありましたが、現在はほとんどのソフトが対応を済ませており、よほど特殊なソフトを使うのでなければ、64bit版で問題ありません。
実際は、販売されているモデルのほとんどが64bit版になっていますので、あまり選択の余地はないのですが…。
64bit版にすると、処理速度が速くなると言われていますが、期待し過ぎない方がいいです。
特に、認識するメモリの上限が、32bit版の4GB(実質3GB前後)から、16GB(Home Premium)〜192Gb(Professional/Ultimate ただし理論上)に増えたため、驚くほど高速になると思い込んでいる人もいますが、それは間違いです。
一般的なユーザーがパソコンで行なっている作業の大半は、4GBのメモリの範囲内で処理されます。大量のメモリを消費するソフトを、何個も同時に起動して作業するような場合を除き、メモリの増加の恩恵を体感することは難しいでしょう。
したがって、搭載メモリの量をそれほど気にする必要はありません。
メールやインターネット・文書作成などの用途なら、メモリは2GBで十分です。
PC-Talkerで「みさき」の音声を使用しても、2GBで快適に動作します。
また、現在のCPUはほとんどが64bit対応になっていますが、その環境での32bitアプリケーションと64bitアプリケーションの処理速度の差は、普通のソフトでは1割からせいぜい2割くらいしかなく、これも体感することは難しいでしょう。
処理速度にこだわるのなら、CPUのグレードやメモリの量ではなく、ハードディスクをSSDに変えることをおすすめします。こちらは、はっきりと速度の向上を体感することが出来ます。
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