はじめに
私は、「HotClip」というクリップボード拡張ツールを使っています。クリップボードに格納されたデータの履歴を保存しておいて、必要に応じて貼り付けることの出来るソフトで、とても便利に使っています。
ただ、「HotClip」に、ひとつだけ不便を感じるところがありました。それは、数個〜十数個の文字列を連続コピー(PC-Talkerの音声コピーも含む)した後、一つずつメニューから貼り付けていく作業を繰り返さなければいけない点です。
そこで、連続コピーしたデータを、その順番通りに保存して、まとまった形で使えるツールを作成してみました。それが、この「FIFO」です。
このツールでは、(起動してから)最初にコピーしたデータに続いて、後からコピーしたデータを連続して追加していきます。
名前に使っている「FIFO」は、First In, First Out の略語で、日本語では「先入れ先出」と呼ばれるデータ処理の一つの方法で、「行列法」とも呼ばれています。
ラーメン屋の行列では、一番先に並んだ客が、一番先にラーメンを食べることが出来ます。その次は、二番目に並んでいた客が……という具合に、先に格納されたデータから先に処理される、という方法のため、こう呼ばれています。
このデータ処理の名前を、ツールの名前にそのまま使ってます。安易ですね。
ソフトの概要
ソフト名 | FIFO (連続コピーデータ取得) |
---|---|
バージョン | 1.00 |
種別 | フリーソフト |
動作確認 |
Windows7 Pro 32bit SP1 + PC-Talker7 2.11 WindowsXP SP3 + PC-Talker XP 2.07 |
必要なランタイム | .NET Framework 2.0以上 |
作者 | yanikun |
著作権者 | yanikun |
開発環境 | 日本語プログラミング言語「プロデル」 0.7.325 |
インストールとアンインストール
●インストール
「fifo_100.zip」を、任意の場所に解凍して下さい。
●アンインストール
解凍して出来たファイルを、フォルダごと削除して下さい。レジストリは使用していません。
操作
●起動
Explorerから、実行ファイル「fifo.exe」を実行します。
キーボードでは Enterキー押下、マウスはダブルクリックです。
起動すると音声が流れ、通知領域(タスクトレイ)に常駐します。そして、クリップボードを監視して、新たな文字列が入って来るのを待って、データ領域に格納していきます。
●連続コピー
起動したら、テキストファイルからのコピーや、PC-Talkerの音声コピーを繰り返していきます。
※カット(切り取り)した文字列も、データとして格納されます。
●データの参照と利用
連続コピーが終わったら、通知領域(タスクトレイ)にフォーカスを移動して、「FIFO」のアイコンにカーソルを合わせて、Applicationキーを押します。
コンテキストメニューが開きますので、「メイン画面を開く(W)」を選んで Enterキーを押します。すると、メイン画面が開きます。
※「FIFO」のアイコンにカーソルを合わせて、EnterKeyを押しても、メイン画面を開くことが出来ます。ただ、この場合は、メイン画面がアクティブにならないことが多いです。
●終了
連続コピーしようと思ったんだけど、途中でやっぱりやめた…という時は、コンテキストメニューから「終了(X)」を選んで、Enterキーを押します。常駐は解除されます。
それ以外の時は、メイン画面を開いてから、次のボタンを押して下さい。それぞれの処理を終えてからウィンドウを閉じて、プログラムを終了します。同時に常駐を解除します。
@クリップボードへ のボタン
Aファイル保存 のボタン
メイン画面(ウィンドウ)の中の部品
●内容 … テキストエリア
ここに、連続コピーした内容が表示されます。中の文字列の追加や、削除・コピー・切り取り・貼り付けなどの編集作業を行なうことも出来ます。
●クリップボードへ(C) … ボタン
このボタンを押すと、上記のテキストエリアの内容を、クリップボードへコピーします。
●ファイル保存(S) … ボタン
このボタンを押すと、ファイルに名前を付けて保存するダイアログボックスが開きます。上記のテキストエリアの内容を、テキストファイルに保存します。
●終了(X) … ボタン
ウィンドウを閉じて、プログラムを終了します。同時に、常駐を解除します。
必要なランタイム
「ランタイム」というのは、そのソフトを動かすのに必要な外部プログラムのことです。 このソフトを使用するためには .NET Framework 2.0以上のランタイムが必要です。
●Windows Vista / Windows7 の場合
Windows Vista / 7には .NET Framework 3.0があらかじめインストールされています。何もインストールせずに、そのまま利用できます。
●Windows XPの場合:
Microsoft .NET Framework 2.0以上がインストールされていない場合は、Windows Update/Microsoft Updateから入手して下さい。
次の2つを順番にダウンロード・インストールしてください。
※NET Framework 3.0/3.5がインストールされている場合は、2.0を改めてインストールする必要はありません。
Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 (x86)
Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 (x86) 日本語 Language Pack
●.NET Framework 2.0 以上がインストールされているかどうか の確認の方法
コントロールパネルから「プログラムの追加と削除」を開きます。
その中に 次のような項目があれば、お使いのコンピューターに .NET Framework 2.0 以上のランタイムがインストールされています。
Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 2
Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 2 Language Pack - JPN
Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 2
Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 2 Language Pack - JPN
Microsoft .NET Framework 3.5 SP1
Microsoft .NET Framework 3.5 Language Pack SP1 - jpn
著作権
「FIFO (連続コピーデータ取得)」の著作権は、yanikunが所有しています。
再配布について
個人レベルでの再配布は、これを許可します。 ただし、プログラム本体とファイル構成を改変しないよう、お願いいたします。
免責
このソフトを使用したことによるいかなる損害に対しても、作者は責任を負わないこととします。
連絡先
不具合の連絡や、要望などありましたら、こちらからお願いします。
ただし、事情により、こちらからの返信が遅れたり、出来なかったりする場合があります。 また、不具合の修正や、機能の追加などは、作者のスキルに依存しますので、大幅に遅れたり、そもそも出来なかったりする場合があります。あらかじめご了承下さい。
本文 ここまで