はじめに

ここでは、MyEditをより快適に使うために、私が設定している項目を紹介します。 もちろん、人により好みや事情が異なるため、これが正しいと言うことは出来ませんが、 参考にしていただければ幸いです。
なお、さらに詳しい説明や、他の設定項目については、MyEditのマニュアルをお読みください。

※「基本編」「応用編」は、こちらをどうぞ。
MyEditを使い倒す! 基本篇
MyEditを使い倒す! 応用編

実践パソコン環境

OS:Windows7 Pro SP1 64bit
スクリーンリーダー:PC-Talker7 2.12
MYEDIT II Version 4.46

設定ダイアログボックスについて

設定ダイアログボックスを開くには、Altキーでメニューを開き、左右矢印キーで「環境」まで移動します。
そこから下矢印キーを押して「オプション設定」を選んで Enterキーを押します。

設定ダイアログボックスの画面は、大きく二つの部分に分かれています。 左が設定ジャンルを選択するためのリストビュー、右が具体的な設定項目の表示される部分になります。

まず、上下矢印キーで設定のジャンルを選択してから、Tabキーを押して設定項目の部分に移動します。 設定項目の部分は、Tabキーで項目を移動しながら設定を行ないます。
設定項目のいろいろな部品(チェックボックスやコンボボックス等)については、以下のページを参照してください。

いろいろなボックスとボタン=説明と操作( 別ウィンドウで開きます)

設定が終ったら、Tabキーで「設定」のボタンに移動して Enterキーを押します。 途中でキャンセルする場合は、次の「キャンセル」ボタンを押します。
また、「キャンセル」ボタンからTabキーを押すと、最初の設定ジャンルを選択するリストビューに戻ります。
複数のジャンルの設定を同時に行ないたい時は、Tabキーでグルグル回りながら設定を行ない、最後に「設定」ボタンを押してください。

ファイル

履歴に記憶してある 前回の最終カーソル位置に 自動復帰する チェック

MyEditは、これまでに開いたファイルの履歴を保存しています(初期設定では 40件まで)。 ここにチェックを付けておくと、その履歴からファイルを開いた時に、前回ファイルを閉じた時のカーソルの位置を復元することが出来ます。

マーク行の位置を 履歴に記憶する チェック

MyEditを使い倒す! 応用編 > マーク行(設定と移動)
で、文書の編集中に、マークを付けることが出来ることは説明済みですが、 ここにチェックを付けると、そのマークした行を履歴に保存して復元することが出来ます。

編集中に 自動保存をする チェック

この設定は、MyEditで文書を編集中に、フリーズなど突然のアクシデントでパソコンの操作が不可能、または困難になり、編集結果を保存することが出来なくなった時に、文書の内容を自動的にバックアップしてくれるものです。
その時点での完全な保存を保証するものではありませんが、ある程度の内容は保存されますので、一種の保険のようなものと言えます。

この機能を働かせるには、ユーザーの操作は必要ありません。次の項目で指定した秒数の間に、入力・編集などのキー操作が行なわれないと、自動的にあらかじめ決められた場所に、バックアップファイルが作成されます。

自動保存するまでの キー入力 待ち時間 (秒数) 20

決められた場所というのは、Windows 7 の場合は、
c:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Temp
となっていて、バックアップファイルの名前は、元のファイル名の頭に $ の記号が付けられています。
※ $ っは、実際は小文字です。

このバックアップファイルを参照するには、まず「コンピューター」を起動します。そして、
Cドライブ
ユーザー(カタカナ表記)
ユーザー名(あなたのパソコンに設定されたユーザーの名前)
AppData
Local
Temp
と開いていきます。

フォルダを開いたら、F3キー または Ctrlキー+F を押して「検索ボックス」のエディットボックスにフォーカスを移動して、ファイル名の一部 または全部を入力します。

※「コンピューター」の検索機能について、詳しくは、以下のページをお読みください。

Windows7の「コンピューター」 > ★「コンピューター」の検索機能
( 別ウィンドウで開きます)

保存時に バックアップファイルを作成する チェック

この設定は、上記の自動保存とは違い、MyEditで編集作業を行なった後、上書き保存や名前を付けて保存の操作を行ない、内容を保存する時に、同じ内容・同じファイル名で別のファイルを作成して保存するものです。

元のファイルと同じフォルダ、例えば「マイドキュメント」にバックアップファイルを作成するように設定した場合は、ファイル名は同じですが、拡張子が BAK に変更されます。
別のフォルダを指定した場合は、拡張子も同じ(例えば txt)で保存されます。

フロッピーディスクの文書もバックアップの対象とする チェックなし

現在のパソコンには、フロッピーディスクドライブが搭載されていないのが普通ですし、ほとんど需要もないので、ここはチェックは必要ないでしょう。

バックアップ先のフォルダ (例)D:\textfile-backup\

私は、バックアップ専用のフォルダ「textfile-backup」を作成して、そこにバックアップファイルが保存されるように指定しています。
このエディットボックスは、直接 フォルダのフルパスを入力するようになっています。

このバックアップファイルの参照には、「コンピューター」よりも「MyFile」の方が便利です。
バックアップ先に指定したフォルダを開いたら、Altキーでメニューを開き、右矢印キーで「編集」に移動します。
続いて 上矢印キーを押して「並び替え」を選んで、右矢印キーを押します。
サブメニューが開きますので、上下矢印キーで「更新日時順」を選んで Enterキーを押します。
すると、ファイルの一覧のリストビューの並び順が変更され、新しく更新されたファイルが上の方に表示されますので、最近のファイルを探しやすくなります。

編集

禁則処理をする チェック

「禁則」というのは、行頭(行の先頭)、行末(行の末尾)に置くべきでない(表示すべきでない)記号や文字を定めたルールです。
「禁則処理」とは、そうした記号や文字を、自動的に次の行の先頭に追い出したり、行の末尾にぶら下げたりする処理のことです。
普通は、この項目にはチェックを付けておきます。
「禁則」の対象となる記号や文字は、次の二つのエディットボックスで知ることが出来ます。このエディットボックスは、何もせず、そのままにしておいてください。

行頭禁則文字 、。,.・?!゛゜ヽヾゝゞ々ー)〕]}〉》」』】!),.:;?]}。」、・ー゙゚
行末禁則文字 (〔[{〈《「『【([{「

Shift+方向キーを 範囲選択の開始コマンドに割り当てる チェック

Windowsの「メモ帳」などでは、Shiftキー+矢印キーで範囲選択を開始した後、Shiftキーから指を離すと選択が解除されますが、ここにチェックを付けると、Shiftキーと矢印キーから指を離しても、選択状態が続きます。
そのため、マークした行までカーソルをジャンプさせて、そこまで一気に選択状態にするといったことも可能になります。

Windowsの「メモ帳」などの範囲選択の仕方に慣れていると、行単位の選択の仕方などが違うため、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてくると、こちらの範囲選択の方が便利でわかりやすいので、おすすめの設定です。

※なお、選択状態を解除するには、Escapeキーを押します。

表示

行番号のカウント方法 折返し行単位

この項目はラジオボタンで、もう一つの選択肢は「論理行単位」です。
コンピュータでは、行の先頭から改行記号までを1行として数えます。これを「論理行」といいます。
MyEditでは、文字列を行の右端で折り返して表示していますので、折り返しの所までを「折返し行」と呼びます。
たとえば、MyEditの横文字数が 80桁(全角 40文字)の場合、途中で改行されていない 200文字の文字列は、MyEditのウィンドウでは 5行に表示されます。 したがって、折返し行は 5行になりますが、論理行は 1行です。
ユーザーの好みや用途にもよりますが、普通は「折返し行」を選択しておくことをおすすめします。

行間のピクセル数

これは、行と行の間の感覚の設定です。弱視で、行と行の間が詰まりすぎていて見づらいという場合に、任意の値に設定することが出来ます。
ちなみに私は 12(ピクセル) に設定しています。

カーソル

フリーカーソル移動をする チェックなし

カーソルは、普通は文字の表示されている位置か、入力可能な位置にしか移動することが出来ませんが、それ以外のウィンドウ内の任意の位置にカーソルを移動して、入力・編集が出来る様にする設定です。
視覚障害者の場合は、目視でカーソルの位置を確認することが難しいため、チェックを付けることはおすすめ出来ません。

読み上げ

左右キーで 行位置が切り替わる時 ビープ音を鳴らす チェック

ここにチェックを付けておくと、左右矢印キーを動かして、前の行/次の行にカーソルが移動した時に、「ピピピッ」という音が鳴ります。行が変わったことがわかりやすくなるので、チェックを付けることをおすすめします。

上下カーソル移動時の1行読み方

上下矢印キーを動かして、カーソルを行ごとに移動させている時に、カーソルのある行をどういうふうに読み上げるのかの設定です。
この設定は、好みもあり一概には言えませんが、私は「必ず行の先頭から読み上げる」に設定しています。

必ず行の先頭から読み上げる

カーソルが行の中のどの位置にあっても、その行の文字を全て読み上げるため、内容を知るにはこちらの方がわかりやすいです(特に初心者のユーザーには)。
ただ、カーソルが行の中のどの位置にあるのかが音声ではわからないため、左右矢印キーで確認する必要があります。

カーソル位置から読み上げる

カーソルが行の末尾の改行記号などにあると、「改行」としか読み上げません。
Windowsの「メモ帳」などと同じ読み上げ方で、カーソルが行の中のどの位置にあるのかがわかるため、こちらの設定を好む人もいます。

範囲指定中の読み上げ方

複数の行にまたがって範囲選択する時に、どのように読み上げるかの設定です。
内容を確認しやすいように、私は次の設定を選んでいます。

上下カーソル移動で 追加された範囲内の文書を読み上げる

検索の時……

次の二つの設定項目は、好みにもよりますが、私はどちらにもチェックを付けています。

検索の時 見つけた文字位置から行の終わりまでを読み上げる チェック

検索の時 見つけた文字のカーソル位置も読み上げる チェック

─ 本文 ここまで ─